わたしのON/OFF 明日に繋がるoff

わたしのON/OFF 明日に繋がるoff 津田 弘之 名古屋大学 講師

私のON

よき師との出会いに感謝

 私は平成13年に名古屋大学を卒業し、医師になって15年が経とうとしております。思い起こせば私が産婦人科医になったのは、非常に尊敬している部長先生から熱心に誘っていただいたことがきっかけでした。その後、卒後6年目に名古屋大学の大学院に入学し、吉川教授をはじめ多くの先生方に研究の基礎を教わり、在学中に2年間長良医療センターへ国内留学の機会をいただき日本の胎児治療をリードしている先生のもとで勉強させていただいたことは、今の私の貴重な財産となっています。私の医師人生は、多くの「よき師」との出会いによって支えられてきたと実感しています。
手術中の写真。当医局カメラ部の部長が撮ってくれました。
とある勉強会にて。若手Drにエコーの指導をしているところ。

医療スタッフや患者さんとの出会いにも感謝

 現在私は名古屋大学で学生教育・臨床・研究に携わっており、ハイリスクの周産期管理や大学院生の研究指導も行いながら慌ただしい毎日を過ごしております。当院は大学病院であることからいろんな合併症を抱えた妊婦さんの管理や、胎児胸水に対する胎児胸腔-羊水腔シャント術といった胎児治療も行っており、かなりバリエーションが豊富です。よりよい医療が提供できるよう、チームで連携を綿密に取りあいながら診療を行っています。まさにチーム医療の重要さを痛感する毎日です。順調に経過する症例もあれば、経過(予後)の悪い症例もあります。いろんな症例から私たちも多くの教訓を学ぶことができます。
ラットを用いた動物モデルでの研究風景。胎児の肺成熟や肺発達についての研究をしています。
大学院生の研究指導をしているところ。知的好奇心を失わず、新しいアイデアが浮かんだら、とにかく実行!を心がけています。
私のOFF

心と体をリフレッシュ ~明日への活力~

 仕事はもちろんやりがいがありますが、正直かなりのプレッシャーもあります。「忙」という字は「心を亡くす」と言いますが、普段の仕事中は頻繁にこれに似た状態になります(っていうか、いつもイッパイイッパイ・・・)。そんな時は、心と体をリフレッシュ!します。自分が元気でないといい医療も提供できない、いい研究もできない、の気持ちでOFFも精一杯楽しむようにしています。
医局内で野球部を結成し、定期的に練習したり試合をしたりしています。写真は三重大学産婦人科と練習試合をした際のものです。
もともと(レースを)見るのが専門だったお馬さん。ダイエット効果を見込んで乗馬を始めたものの、その効果はなし・・・。でも、馬上の少し高い位置から見える景色は格別のものがあります。「見る」ほうのお馬さんも変わらず継続中。成績は全然ですが・・・。
冬場は野球がoffシーズンなので、家族でテニスを楽しんでいます。
今、かなりハマっている歌劇鑑賞。華麗で美しい世界観、まさに感動です。最近は男性ファンもかなり増えているようです。

やりがい、の重要性

 仕事を長く続ける、そして充実させるには「やりがい」を折に触れて感じることが重要だと考えます。私は、多くの「よき師」との出会いによって、「やりがい」のある仕事に携われています。新しい生命の誕生を精一杯「診」届け、そして喜びを分かち合う~、産婦人科という仕事はいろんな科の中でも特に「やりがい」にあふれた分野ではないでしょうか?多くの若いDrたちが、この産婦人科という魅力ある分野に興味を持ち、志を持ってもらえることを願っています!

2016年1月現在