これまでの大規模災害の経験からその発生時には被災地域の周産期医療体制の確保が重要な課題であることが明らかとなっています。迅速な支援活動を行うために被害状況の正確かつすみやかな把握が必要となることから日本産科婦人科学会では、周産期医療領域に特化した災害時の情報システムとして「大規模災害対策情報システム(PEACE)」を開発し、運用して参りました。今回、機能充実の一環として日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児学会の会員のみならず、全分娩施設にその施設固有のIDとパスワードをお配りし、看護スタッフ等の学会員でない方もシステムへアクセスできるようにし、施設情報入力と他施設の状況を検索していだけるようにいたしました。
今回、この機能充実を機に分娩取扱施設の災害への備えや情報システムの活用方法等につき更なる啓発を目的として日本産科婦人科学会と厚生労働科学研究小井戸班の分担研究「周産期・小児医療提供体制に関する研究」との共催で大規模災害に際して分娩取扱施設が準備しておく事項と情報発信の具体的な方法を中心にwebセミナーを開催することといたしました。
※この動画の著作権は日本産科婦人科学会に帰属しております。お取り扱いには十分にご注意ください。
なお、この動画は2021年5月に収録したものになります。
座長:海野 信也 先生
(厚労科研小井土班「周産期・小児医療提供体制に関する研究」分担研究班、日本産科婦人科学会 災害対策・復興委員会 副委員長、北里大学医学部 産科学教授)
「分娩取扱い施設における災害時の初動と平時から取り組むべき災害対策」
講師:岬美穂先生 (国立病院機構本部 DMAT事務局)
座長:永瀬 智 先生
(日本産科婦人科学会 災害対策・復興委員会 前委員長、山形大学医学部産婦人科 教授)
「PEACEを用いた災害時の情報共有について」
講師:津田尚武先生 (日本産科婦人科学会 災害対策・復興委員会 委員、久留米大学産婦人科)
主催: 公益社団法人日本産科婦人科学会、厚労科研小井土班「周産期・小児医療提供体制に関する研究」分担研究班
後援:公益社団法人 日本看護協会、公益社団法人 日本産婦人科医会、一般社団法人 日本周産期・新生児医学会