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産婦人科医療改革グランドデザイン2010―骨子案ver. 1.21―の公表とご意見の公募について

更新日時:2018年7月17日

平成22年1月18日

社団法人日本産科婦人科学会 医療改革委員会 
委員長 海野信也

 医療改革委員会では、「産婦人科医療改革グランドデザイン2010-骨子案―をまとめましたので、ここに公表し、学会員ならびにこの問題について関心のある方のご意見を募集いたします。
 これまで、本委員会の前身の産婦人科医療提供体制検討委員会でも、同様の提言を行ってきました。産婦人科医不足、産婦人科施設・分娩取扱施設の減少を根本原因として次々に表面化した多くの課題は、社会的にも重大な問題として認識されるようになり、国、自治体等による対策がなされるようになってきています。産婦人科医療現場にも徐々に変化がおこりつつあります。そのような状況下で、現場の状況をもっとも把握することのできる産婦人科臨床医には、産婦人科医療の現状を把握し、正確な現状認識に基づいて現実的な改革の方向性を明確にする責任があると考えられます。本委員会では、そのような立場で、今回のグランドデザイン骨子案を提示いたします。これまでの提言と同様、「産婦人科医療」と銘打ちながら内容は「産科医療」に限定されています。本委員会の検討が依然として婦人科領域の詳細にまで及んでいないことがその理由のすべてであり、婦人科領域に問題が存在しないわけではないことはご理解下さい。今回のグランドデザイン骨子案を、今後、産婦人科領域全体がバランスのとれた医療提供体制を確保し発展していくための、見通しのよいグランドデザインに発展させていくことを前提として、ご検討いただきたく存じます。

【産婦人科医療改革グランドデザイン2010―骨子案ver. 1.21―】の概要
目標:2030年に90万出生に対応可能な産科医療提供体制を確保する。

  1. 年間最低500名の新規産婦人科専攻医を確保する。
  2. 分娩管理の効率化と多様性を確保するため分娩数全体の2分の1から3分の2を産科診療所等で担当する。
  3. 分娩取扱病院の勤務医数を年間分娩500件あたり6-8名とする。
  4. 勤務医の勤務条件緩和、処遇改善策を推進する。
  5. 地域の周産期医療体制整備を推進し安全性を確保する。
  6. 助産師養成数を年間2000名以上まで増員する。
  7. 上記施策を10年間継続し、成果を確認した上で、計画の再評価を行う。

 上記の各項目の趣旨につきましては、添付ファイルをご参照下さい。尚、本骨子案については平成22年1月24日に開催する「拡大医療改革委員会」でも検討いたします。いただいたご意見を集約して、随時骨子案の改定を行っていきます。そして、【産婦人科医療改革グランドデザイン2010】を今年度中にとりまとめたいと考えております。なにとぞご意見をお寄せ下さいますようお願い申し上げます。

ご意見の送付先:
社団法人 日本産科婦人科学会
E-mail: nissanfu@jsog.or.jp
FAX: 03-5842-5470

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