公益社団法人 日本産科婦人科学会

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カンボジア女性のヘルスプロモーションを通じた包括的子宮頸がんサービスの質の改善プロジェクト

更新日時:2020年9月18日

プロジェクト開始にあたって

 日本産科婦人科学会(JSOG)とカンボジア産婦人科学会(SCGO)は2012 年より学会間交流を開始しました。私たち学会間でこそできる、現地産婦人科医療のレベルアップの方策がないかと模索する中で、2015 年10 月から3 年間、工場労働女性を対象にへルスプロモーションと子宮頸がん検診、早期発見・治療のための体制整備のプロジェクト(「JICA 草の根技術協力事業」)を実施しました。JSOG 初の国際協力活動でしたが、両学会の先生方の積極的な参加の結果、HPV テストによるがん検診と国立3 病院での子宮頸部円錐切除術(LEEP 法)による早期治療が開始されました。SCGO の学会活動の活性化と会員増加にもつながりました。
 世界保健機関(WHO)は、2018 年より子宮頸がんの世界的な排除を呼びかけ、HPV ワクチン・がん検診・治療の3 つの柱での世界戦略がたてられています。低中資源国でHPV テストによる検診の実施可能性を検証した国はなく、カンボジアのこのプロジェクトは世界的にも大きな注目を集めるようになりました。
 これらの成果を踏まえて、「JICA 草の根技術協力事業」により、新しいプロジェクトが2019 年11 月から3 年間の予定で始まりました。今回は、プノンペン市小学校教員に対象を広げ、効果的なヘルスプロモーションとがん検診対応能力の拡大を目指しています。ヘルスプロモーションを通じてカンボジアの女性たちに健康を包括的に考える「リプロダクティブヘルス」の意識が根付き、質の高い子宮頸がん検診体制整備につながることが期待されています。それぞれの学会にとっても、SCGO の自立に向けた組織強化が進み、JSOG も国内だけでは見えてこない、新しい学術上の問題点の発見や解決への研究が進むものと期待しています。
これからの 3 年間どうぞよろしくお願い致します。

2019年11月

プロジェクトマネージャー 岡本 愛光
 

A Newsletter from SCGO-JSOG Project on Women's Health and Cervical Cancer

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