公益社団法人 日本産科婦人科学会

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産婦人科専門医制度研修中の専攻医が2021年度以降に専門医認定試験を申請するための条件について

更新日時:2019年9月2日

会員各位

産婦人科専門医制度研修中の専攻医が
2021年度以降に専門医認定試験を申請するための条件について

 

 2018年度以降に産婦人科専門研修を開始した専攻医は、2021年度以降、日本専門医機構(以下、専門医機構)による専門医認定審査をもって専門医として認定されます。2021年度以降の二次審査(筆記および面接試験を予定)を受験するには専門医機構の定める専門研修プログラム整備基準に沿った研修内容を修了していることを一次審査において要求されます。
 令和元年度第2回理事会において、2017年度以前に学会研修制度で研修を開始した専攻医が2021年度以降に二次審査を受験する際、2021年3月末時点で2018年度以降に産婦人科専門研修を開始した専攻医と同じ研修内容を修了していることを必要とすることが決定いたしました。2020年度以前に一次審査を合格し、二次審査に不合格であったものは、2021年度以降に二次審査を受験する際に、再度一次審査が必要です。
 下記内容および修了要件一覧を精読し、自身が専門医試験を受験するために必要な単位、経験症例を審査前(申請年の3月末日まで)に修了してください。
 

【2018年度以降研修開始の専攻医】

専門医機構の基準による研修を開始しているため、変更はありません。

【2017年度研修開始の専攻医】

学会研修制度で定める単位の数え方と必要な受講内容と専門医機構が求める内容は異なりますので、ご注意ください。
専門研修期間中(初期研修期間中は含まれない)に日本産科婦人科学会学術講演会参加1回、日本専門医機構が認定する専門医共通講習(医療倫理1回、医療安全1回、感染対策1回)の受講、および、産婦人科領域講習の受講10回以上。産婦人科領域講習はe-learningによる受講を3回まで認めるが、同一の講習会受講を重複して算定できない。

必要な経験症例に変更はありません。
必要な症例記録・レポート・学会発表・学術論文に変更はありません。

【2016年度以前に研修開始の専攻医】

必要な単位は上記【2017年度研修開始の専攻医】と同じです。
専門研修期間中(初期研修期間中は含まれない)に日本産科婦人科学会学術講演会参加1回、日本専門医機構が認定する専門医共通講習(医療倫理1回、医療安全1回、感染対策1回)の受講、および、産婦人科領域講習の受講10回以上。産婦人科領域講習はe-learningによる受講を3回まで認めるが、同一の講習会受講を重複して算定できない。

機構専門医の求める経験症例数および分野が増加されています。機構による専門医試験を受験するには、下記条件を満たす必要があります。
(1) 分娩症例150例以上、ただし以下を含む((d) については(b) (c)との重複可)
 (a) 経腟分娩; 立ち会い医として100例以上
 (b) 帝王切開; 執刀医として30例以上
 (c) 帝王切開; 助手として20例以上
 (d) 前置胎盤症例(あるいは常位胎盤早期剝離症例)の帝王切開術執刀医あるいは助手として5例以上
(2) 子宮内容除去術、あるいは子宮内膜全面掻爬を伴う手術執刀10例以上(稽留流産を含む)
(3) 腟式手術執刀10例以上(子宮頸部円錐切除術、子宮頸管縫縮術を含む)
(4) 子宮付属器摘出術(または卵巣囊胞摘出術)執刀10例以上(開腹、腹腔鏡下を問わない)
(5) 単純子宮全摘出術執刀10例以上(開腹手術5例以上を含む)
(6) 浸潤がん(子宮頸がん、体がん、卵巣がん、外陰がん)手術(執刀医あるいは助手として)5例以上
(7) 腹腔鏡下手術(執刀医あるいは助手として)15例以上(上記(4)、(5)と重複可)
(8) 不妊症治療チーム一員として不妊症の原因検索(問診、基礎体温表判定、内分泌検査オーダー、子宮卵管造影、子宮鏡等)、あるいは治療(排卵誘発剤の処方、子宮形成術、卵巣ドリリング等)に携わった経験症例5例以上(担当医あるいは助手として)
(9) 生殖補助医療における採卵または胚移植に術者・助手として携わるか、あるいは見学者として参加した症例5例以上
(10) 思春期や更年期以降女性の愁訴(主に腫瘍以外の問題に関して)に対して、診断や治療( HRT含む) に携わった経験症例5例以上(担当医あるいは助手として)
(11) 経口避妊薬や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬の初回処方時に、有害事象などに関する説明を行った経験症例5例以上(担当医あるいは助手として)

必要な症例記録・レポート・学会発表・学術論文に変更はありません。
 

2019年9月

公益社団法人 日本産科婦人科学会
理事長 木村   正
中央専門医制度委員会
委員長 八重樫 伸生

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