公益社団法人 日本産科婦人科学会

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学会からのお知らせ

日本産科婦人科学会会員の皆様へ ―9価HPVワクチンに関する本会の考え方について―

更新日時:2022年12月13日

令和4年12月10日

公益社団法人日本産科婦人科学会
理事長 木村 正
子宮頸がん検診・HPVワクチン普及推進委員会
委員長 宮城悦子

日本産科婦人科学会会員の皆様へ
―9価HPVワクチンに関する本会の考え方について―

 去る令和4年11月8日に開催された、第50回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会において、令和5年度から小学校6年生(12歳)から高校1年生(16歳)に相当する女子の定期接種と、令和5年度に17歳から26歳になるキャッチアップ無料接種対象者に対して、9価HPVワクチン接種が可能となる方針が示されました。また、3回同じワクチンの接種が原則ですが、2価・4価HPVワクチン接種の途中から9価ワクチンに切り替える、いわゆる交互接種が許容される方針も示されました。日本産科婦人科学会は、この動きを歓迎いたします。
 一方で、定期接種において2回接種が適用されるかは継続審議となるとのことです。本学会としては、上記についても早期の実現を目指して働きかけを継続してまいります。
 また、今年度内のHPVワクチン接種の差し控えの懸念もあります。本学会の立場として、定期接種・キャッチアップ接種対象者に早期に2価・4価のHPVワクチン接種を開始することが基本的な姿勢ではありますが、個々の接種対象者の年齢や置かれた環境を勘案し、9価HPVワクチンの定期接種化を待ってもよいか、個別に接種対象者の希望も聴取しながら決めていくべきと考えます。
 いずれにしても、令和6年度までの無料キャッチアップ接種継続期間に、対象者のHPVワクチン接種率を高めていけるように、本学会は国民への情報提供を適切に行いながら、関係省庁および関係団体と連携し、継続的に努力をしてまいります。

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