日本産科婦人科学会会員の皆様へ
公益社団法人日本産科婦人科学会
理事長 加藤 聖子
臨床倫理監理委員会
委員長 鈴木 直
日本産科婦人科学会に報告がございましたため、会員の皆様に本事例を情報共有するとともに、注意喚起のためご連絡申し上げます。
先日、本会会員の施設において卵子提供者が過排卵刺激を受けた後、海外にて採卵を実施し、日本帰国後に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)および急性腹症(腫大卵巣の茎捻転疑い)を発症し、別の会員施設において入院治療を受けたとの報告がございました。
会員の皆様におかれましては、2020年12月11日に公布された「生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律(いわゆる生殖補助医療法)」の第5条にもございますように、過排卵刺激後の経過観察を含め、責任を持った適切な管理を行い、良質かつ適切な生殖補助医療の提供に努めていただきますようお願い申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。