学会会員殿
産婦人科専門医認定二次審査におけるCBT試験について
日本産科婦人科学会専門医制度は、1987年4月に発足以来30年以上経過しました。本制度は産婦人科領域における広い知識、練磨された技能と高い倫理性を備えた産婦人科医師を養成し、生涯にわたる研修を推進することにより、産婦人科医療の水準を高めて、国民の福祉に貢献することを目的にしております。
一般社団法人日本専門医機構(以下、機構)は、国民から信頼される専門的医療に熟達した医師を育成し、日本の医療の向上に貢献することを目指すという理念のもと設立され、日本産科婦人科学会も基本領域学会の一つとして参画しています。2021年度以降に新規認定される専門医は機構認定産婦人科専門医であり、日本産科婦人科学会(以下、日産婦学会)と機構による審査を受ける必要があります。日産婦学会による審査は一次審査と二次審査とがあり、学会認定専門医認定審査と同様のものです。これまで二次審査では筆記試験と面接試験を行ってきましたが、2025年度より筆記試験はCBT試験に変更いたします。
CBT試験では選択肢問題を120問出題する予定です。出題範囲は学会が定めた「産婦人科専門研修における到達目標」に基づいており、婦人科腫瘍、生殖・内分泌、周産期、および女性ヘルスケアの4分野のほか、感染対策、医療倫理、医療安全や医療保険制度に関するものも含みます。出題基準は産婦人科専門医に求められる知識および技能とします。
なお、CBT試験に関するお知らせは今後も本会の機関誌やホームページに掲載する予定ですので、ご参照下さい。
2025年3月
公益社団法人 日本産科婦人科学会
中央専門医制度委員会
委員長 関沢 明彦