日 時:平成19年2月16日(金) 17:30~19:30
場 所:日本産科婦人科学会「会議室」
出席者:
委員長:吉村 泰典
委 員:安達 知子、稲葉 憲之(代理:北澤 正文)、大川 玲子、亀井 清、齊藤 英和、
竹下 俊行、田中 俊誠、平原 史樹、松岡幸一郎、宮崎亮一郎
幹事長:矢野 哲
幹 事:阪埜 浩司、内田 聡子、久具 宏司、澤 倫太郎、高倉 聡
資 料
【資料1】平成18年度第3回倫理委員会議事録(案)
【資料2】出生前に行われる検査および診断に関する見解(案)
【資料3】着床前診断審査小委員会より答申
【資料4】精子の凍結保存に関する見解(案)
【資料5】倫理関連新聞記事
1.前回倫理委員会議事録の確認
訂正なく、議事録として承認された。
2.報告事項(吉村委員長)
(1)1月分諸登録について
① ヒト精子・卵子・受精卵を取り扱う研究に関する登録
申請2件〔審査 受理2件〕:65研究
②体外受精・胚移植、およびGIFTの臨床実施に関する登録
申請3件〔審査 照会 2件、返却1件〕:661施設
③ ヒト胚および卵の凍結保存と移植に関する登録
申請13件〔審査 受理1件、照会8件、返却4件〕:570施設
④顕微授精の臨床実施に関する登録
申請23件〔審査 受理6件、照会16件、返却1件〕:424施設
⑤非配偶者間人工授精に関する登録
申請1件〔審査 返却1件〕:22施設
(2)会議開催
①登録・調査小委員会を2月16日に開催した。
②着床前診断審査小委員会を1月31日に開催した。
3.協議事項
(1)出生前に行われる検査および診断に関する見解(案)について【資料2】
阪埜幹事より修正案の説明があった。
協議の結果、一部文章の訂正を行った。訂正事項は以下の通り。
前文
養育環境供給の判断の材料→養育環境を提供する判断材料
項目1
項目として分けず、なお、・・・として前文につなげることとした。
項目2
前文 訂正なし
細目1) 胎児が罹患児である可能性→胎児が罹患児である可能性および検査法の意義。
検査結果の如何による対処方法等について→検査結果判明後の対応、等
細目2) 訂正なし。
項目3
前文 「注」の出典を明らかにすることとした。
細目1)―7) 訂正なし
項目4
訂正なし
項目5
出生前診断技術の精度について、→出生前診断技術の精度については、
項目6
訂正なし
項目7
日本産科婦人科学会会告→日本産科婦人科学会
項目8
訂正なし
後書き
訂正なし
上記の訂正の後以下のように項目の順番を変更した。
変更後前文←全文と項目1
変更後項目1←項目2
変更後項目2←項目3
変更後項目3←項目4
変更後項目4←項目8
変更後項目5←項目7
変更後項目6←項目6
変更後項目7←項目5
変更後後書き←後書き
上記の訂正の後、次回理事会に提案することとした。
(2)着床前診断審査小委員会より答申について【資料3】
内田幹事・久具幹事から答申に関して説明があった。着床前診断審査小委員会ではS-3を非承認、S-4~6・N-7~8を承認として倫理委員会に答申する。なお、SL-1・N-9・KL-1に関しては現在照会中(平成19年2月13日発送)である。
着床前診断審査小委員会より承認として答申されたS-4~6・N-7~8に関しては倫理委員会としても許可とすることが異議なく承認された。
非承認とされたS-3について以下の審議が行われた。
吉村委員長「1回の流産では認められないとの答申であるが、いかがか?」
竹下委員「小委員会では流産1回では習慣流産とみなせないとの考えであった。」
安達委員「最初の2回は顕微授精であるのか?そうであれば認めてもいいのではないか?」
吉村委員長「1回目、2回目共に顕微授精での妊娠であった。出生した児は肺高血圧をきたし生後11ヵ月で死亡している。」
齊藤委員「このような例では認めてもいいのではないか?」
吉村委員長「着床前診断審査小委員会に差し戻して検討することとしたいがいかがか?」
内田幹事「現在の会告では認可できる理由がない。」
松岡委員「本来は書類を不受理とするのが適当であると思われる。」
吉村委員長「その辺も含めて再度検討していただきたい。」
内田幹事「着床前小委員会は会告に照らし合わせて審議する場であり、適応を審議する場ではないと思われる。」
吉村委員長「その辺を含めて再度、小委員会で検討していただきたい。」
以上の審議のうえ、S-3については着床前診断審査小委員会に差し戻し、同小委員会にて再度審議することとした。
(3)精子の凍結保存に関する見解(案)について【資料4】
吉村委員長:「HP上では会員からの意見はなかった。原案の通り、理事会に提案してよろしいか?」
特に異議なく承認された。
(4)倫理関連新聞記事について【資料5】
特に意見なし。
(5)その他
特になし。