平成30年6月23日
公益社団法人 日本産科婦人科学会
理事長 藤井 知行
HPVワクチンの接種勧奨が中止され5年間が経過しました。この間、国内外において、数多くの研究がなされ、ワクチンの有効性と安全性を示す科学的なエビデンスが、数多く示されてきました。また、因果関係の有無にかかわらず、ワクチン接種後の多様な症状を示す方々への診療体制も整えられました。私たちは、こうしている間にも、子宮頸がんの原因たるHPVに若い女性が感染し、将来大きな不幸に見舞われることに大変な危機感を覚えています。一刻も早いHPVワクチンの接種勧奨再開を求めるとともに、HPVワクチンをめぐる議論は科学的な根拠に基づく視点でのみ行われるよう強く求めます。
以上