23Jun2004

みなさまへ

本会主催 平成15年度公開講座について 報告


私ども日本産科婦人科学会が主催した、市民公開講座「.....母と娘の産婦人科フォーラム.....産婦人科医は女性のライフパートナー」について以下の通りご報告いたします。

■ 開催日 平成16年4月10日(土)

■ 会場 東京都・日本科学未来館

■ 参加者数:358名(事前申込319名+お子様4名+当日受付35名)

事前に申し込んだ出席者内訳(単位:人)
年代
女性 男性
10代
8
0
8
20代
39
0
39
30代
80
8
88
40代
64
5
69
50代
69
2
71
60代
16
4
20
70代
3
4
7
年齢不問
15
2
17
合計
294
25
319


■ WEBアンケート回答者数:29名(全員女性/うち1名は本会会員)

質問
回答の選択肢:回答者数
----------------------------------------------
アンケート回答者の年齢層
20-29歳:3 30-39歳:15 40-49歳:6 50-59歳:4 60-69歳:1

お仕事は何ですか?
医療関係:4 主婦、主夫:4 マスコミ関係:2 教育関係:1 その他:17

産婦人科のホームドクターはお持ちですか?
持っている:8 持っていない:18 決めていない:3

本会を知っていましたか?
知っていた:11 知らなかった:13 名前程度は知っていた:5

公開講座をどのようにして知りましたか?
ポスター:5 家族、友人、知人から:5 協賛企業から:2 本会HP:2 その他:15

参加の動機を教えてください(複数回答可)。
知識を得たい:28 自分の体調のため:11 仕事に役立つ:5 周囲のすすめ:1 その他:1

ケーブルテレビでの放送(5/15)を見ていただけますか?
見たい:2 勧めたい:3 映らない:22 その他:2

本会からのE-mailを希望なさいますか?
希望する:26 希望しない:3

受講前の産婦人科に関するイメージを教えてください。
女性の健康の専門家として頼れる存在:13 恥ずかしいから受診したくない:4 身近でない:4 妊娠出産のための科:3 他科とかわりない:2 いいイメージがない:2 その他:1

受講後の産婦人科に関するイメージを教えてください。
妊娠出産以外でも受診したほうがいい:8 女性の健康の専門家:7 身近に感じる:8 イメージは変わらない:3 イメージがよくなった:1 他科とかわりない:1 その他:1

ご感想を教えてください。
勉強になった:23 次回も出席したい:23 生活に生かしたい:11 知っていることがほとんど:7 他の人も誘いたい:6 よくわかった:4 資料が欲しい:4

今後希望するテーマは何ですか(複数回答可)。
ストレス:15 月経異常・不正出血・生理痛:14 子宮内膜症:13 ホルモン:13 がん:13
ダイエット・食生活・肥満:12 子宮筋腫:8 家族計画・SEX:7 更年期・閉経:7
骨粗鬆症:6 老年期:6 不妊:5 性感染症:5 出産・胎児:5
性教育・思春期相談・若者の性:4 ピル:4

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お寄せいただいたご意見ご感想から、ご質問部分に対してお返事いたします。

Q:基礎体温のはかり方を教えてください。
A: 基礎体温は、安静時における体温のことを言います。
4時間以上の睡眠後、動いたり起きあがったりしないうちに計って下さい。
枕元に婦人体温計を準備しておき、目が覚めたらすぐに計る習慣をつけるとよいでしょう。

Q:お薦めのお医者様を教えてください。
A: 申し訳ございません。本会では病院やドクターの紹介はしておりません。

Q:市の無料検診で子宮癌・乳癌を受けていますが、他に子宮内膜症など受診したほうが良いでしょうか。最近、以前に比べて生理痛がひどくなったり量やお腹の張りが気になったりと症状がかわったので心配です。
A: 子宮内膜症は子宮内膜が異所性に発生する良性疾患ですが,月経痛が増強したり,卵巣がはれたりする疾患です。
血液検査やエコーなどで診断も可能です。是非お近くの専門医にご相談下さい。

Q:先日胸に痛みを感じ診察をうけたところ、乳腺症と診断されました。乳腺症や乳癌について教えてください。
A:乳腺症   乳腺が張る、痛いといった症状は、女性ならば誰でも経験したことがあるはずです。そんな症状で、病院を受診すると多くの方が、乳腺症と診断されます。乳腺症は、30代から40代の女性によくみられる乳腺の良性疾患で、外来を受診する乳腺疾患の中で最も頻度の高いものです。乳腺の増殖性変化と退行性変化とがまじりあってみられるもので、正常乳腺にも同様の変化があることが多く、軽度の乳腺症は正常の一部分だとも言われています。
原因は、女性ホルモンがバランスを崩し、エストロゲンというホルモンが過剰になることです。
症状は、乳腺のしこり、痛み、乳頭分泌などで、左右共に症状が現れることもありますが、片側のみのこともあります。
治療は、まず、ホルモンバランスを正常に戻すように、生活を整えることです。痛みは、硬いカップのブラジャーで乳房を固定すると楽になります。また、コーヒー、紅茶、緑茶などのカフェインを控えると楽になるとの報告もあります。痛みがひどく日常生活に差し障るような場合にのみ、ホルモン療法(お薬の内服)を行います。乳腺症が乳癌に変化することは非常にまれです。しかし、乳腺症の近くに乳癌ができることはあり、乳腺症で硬くなっていたり、痛みを伴う場合、乳癌を自分で発見するのは難しくなります。月に1回、自己検診することと、年に1回の定期検診を受けることをお勧めします。また、触診や画像の検査で、乳腺症と乳がんの区別がつかない場合は、針を刺したり、組織を一部取ったりして診断を確実にすることが必要です。
A:乳癌 日本における乳癌の頻度は増加の一途をたどっており、現在1年間に約3万人の方が乳癌と診断されています。また乳癌による死亡も現在日本の女性の癌による死亡の第2位にあたります。検診による早期乳癌の診断率の向上や、食生活の欧米化などが原因と考えられています。
乳癌が疑われる契機としては、乳房にしこりがあるという症状が大半です。それから、乳頭から分泌物がでる場合、そして最近では乳癌検診によって異常を指摘される場合も増えてきています。ただしこのような症状があるから必ず乳癌ということではなく、良性疾患が原因であることも少なくありません。良性の場合は多くの場合経過観察のみで治療対象とはなりません。ですからこのような症状があった場合には、あるいは検診で精査を指示された場合には、必要以上に深刻にならずに、まず専門医の診察を受け、適切な診断処置をうけるようにしてください。なお、乳房の痛みを訴えて来院される方も多くみられます。痛みそのものは一般には乳癌とは無関係であり、乳腺症とよばれる乳腺の変化に伴う症状であることがほとんどです。
乳癌は内臓の癌と違いからだの表面にできますので、視触診(目でみる、手で触ってみる)によってもある程度診断がつきます。さらにマンモグラフィーというレントゲン検査、乳腺の超音波検査も通常行います。これらの検査は簡便であまり苦痛を伴いません。これらの検査で乳癌が疑われる場合、必ず細胞診あるいは組織診とよばれる検査を行い顕微鏡でみて癌細胞が存在することを確認しなければなりません。
乳癌といってもさまざまなケースがあり、タチの良いものも悪いものもあります。一般的には乳癌は他の臓器の癌と比較してタチがよいとされています。その理由は、発育進行が他の癌と比べて緩やかなことが多い、適切な治療によって多くの場合根治可能である、残念ながら進行している場合や再発をきたし根治が困難であっても、症状に応じた有効な治療手段があることなどがあげられます。また乳癌は世界的な規模で研究が進んでいる癌のひとつであり、新しい薬や治療手段が開発されています。
標準的な治療法は、手術(乳房を部分的、または全部切除して腋のリンパ節をとる)、放射線、補助療法(化学療法または内分泌療法あるいはその両方)の組み合わせです。再発・転移をきたした乳癌の場合は抗癌剤あるいはホルモン剤による治療がなされます。

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