北脇城 | わたしのON/OFF | W.L.B. 日本産科婦人科学会ワーク・ライフ・バランス

私のONとOFF

NSTドラムス演奏

　今やNST管弦楽団の認知度も高まってきた。全国の産婦人科医で構成され、日産婦学会の懇親会などで演奏している。私は楽団代表とドラムスを担当している。団員は約150名、なんと学会員の1%を占める。全国学会の楽団では随一である。全国どこに行っても老若男女の団員と会い、親しく話をする。昔は他大学の先生と雑談をすることはなかった。横のつながりができたことは大きな財産である。団員募集中なので、上手な人もあまり上手ではない人も気安く参加して欲しい。

NSTドラムス演奏

NST全体写真

　私は生来音楽好きで、「帰ってきた酔っ払い」、「あの素晴らしい愛をもう一度」の作詞で有名な北山修先生に自分の青春を重ね合わせ、医師兼音楽家を目指して先生と同じ医学部に進学した。在学中に自主留年もしたが、復学後には内分泌学の研究にあこがれて産婦人科医になった。当初、就職を機に音楽はあきらめるつもりでいたが、仲間に誘われるままに演奏活動も続けてきた。

白衣姿

国際学会発表

手術中

出生した子供

　不惑40歳までは仕事、研究、家庭、趣味、睡眠がそれぞれ1日の何％という考え方をしていたが、ある日、仕事も趣味も両方とも全力投球すれば、互いの時間の隙間を有効に活用し、むしろ互いを高め合うことを発見した。しかも睡眠時間を削っても疲れないことを知った。現在はプロのサポートメンバーとして、ジャズ、ポップス、オールディーズなど様々なジャンルを演奏している。

ライブ演奏中

　ドラムスを叩けばストレス発散になるでしょう、とよく言われる。確かに最高のパフォーマンスができれば気分爽快となるが、それはめったにない。練習を続けているので年をとっても上達しているが、むしろ自分の想い描いたとおりに演奏できないストレスの方が多い。長年真剣に取り組んできた意地もある。これは上級ゴルファーと同じであろう。余暇にボーッとしていても疲れは取れない。音楽のストレスをもって仕事のストレスを発散しているのかもしれない。強酸は真水では中和できない、強アルカリでのみ中和できる、という心境である。

2016年1月現在