わたしのON/OFF 明日に繋がるoff

わたしのON/OFF 明日に繋がるoff 浅井 哲 東海大学 助教

 ワーク・ライフ・バランスという言葉には、なんとなく、リア充(リアルの生活が充実している人物というインターネットスラング)の匂いを感じて、敬遠していたところがありました。このたび、日本産科婦人科学会の原稿依頼をいただき、私の仕事に対する思うことを書いてみようと思います。
私のONOFF
学生と

学生と

 私は2002年に慶應大学を卒業し、現在は東海大学で働かせていただいております。慶應大学では、現産科教授である田中守先生に師事し、周産期(特に胎児診断)を中心に学びました。当時、胎児治療へ生かす目的で内視鏡も勉強し始め、その結果、現在の上司である三上幹男教授にご指導をいただきながら悪性腫瘍を学んでおります。そういう意味では、中途半端な産婦人科医であると自覚しておりますが、現職場で若手医師へ周産期・不妊症・悪性腫瘍そして女性の一生すべてを考えながら仕事をするように指導する動機づけになったと考えます。個人的には、もっともっと、手術を洗練させるべく精進したいです。
 人生で睡眠時間を除くと一番時間を投資するものは仕事です。だから、"ライフ"の中心にはあくまで"ワーク"があると考えます。余談ですが、同期にあたる山田満稔先生は、Nature誌に論文を乗せた新進気鋭の産婦人科医ですが、お互い泥酔しているなか、話している内容は卵子のことでした。本当に楽しそうに語っている姿をみて、羨ましく思いました。特に趣味は無いのですが、自分は手術を少しでも円滑に行うために始めた筋トレが高じて、現在は寸暇を惜しんで、ジムに通っていることがストレス解消になっています。しかし、こう振り返ると、飲酒か運動しかしてない自分に気づかされ、恥ずかしいので、毎年楽しみにしている下町(亀有)の神輿担ぎの写真を入れます。
トレーニング

トレーニング

お祭り

お祭り

 きっと、産婦人科医は、みなさん忙しいと思います。そんな中で、研修医が自分を見て、「あ、あの先生、なんか、楽しそうだな」って思われる姿を見せられるように仕事を続けることが、一番のリクルートではないでしょうか。

2016年1月現在