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第6回(2012年開催) in 盛岡
第6回産婦人科サマースクール2012 in 盛岡に参加して
宮城夏子 (東京医科歯科大学医学部医学科 6年)

 きっかけは、「私は被災地見学ツアーには行けないから、おばあちゃんと私の代わりに被災地を見てきてよ」という母の一言でした。祖母の生まれ故郷である仙台、一方で横浜生まれ東京育ちの自分にとって近いようで遠い存在だった仙台、そして2011年3月11日の大震災により甚大な被害を受けた東北地方。今回は、祖母や曾祖父母にゆかりの東北地方の被災地をこの目で見たいと思い、サマースクールへの参加を決意しました。今回、まだ震災の傷跡の残る被災地の現状を実際に見て、大変衝撃を受けました。岩手県立宮古病院では、当時の貴重なお話を聞くことができ、自分が将来医療従事者としてこのような大きな災害に遭遇したときに、何を考えどういった行動を取るべきかを学ぶことができました。

 2日目から、いよいよ本プログラムが始まり、大学の臨床実習では見学のみに終わっていたエコーや内視鏡などの実技を実際に体験できたり、苦手としていた病理を先生方の手厚いご指導のもと学べたりと、学生の身分には贅沢とも思えるほどの充実した時間を過ごしました。同じ医学を志す仲間との新しい出会いも、大変良い刺激となりました。また、他人の振りをしようと言っていた学会委員の母とは、結局お互い照れながら、家にいるより多くの言葉を交わすこととなり、意外なところで母娘の絆を深めることができました。役員の先生方からいただいた暖かい言葉が心に残っています。働く母の苦悩を垣間見ることもでき、大変有意義な3日間でした。このような貴重な経験の場を提供してくださったすべての方々に、この場をお借りして御礼申し上げます。

 【追記】横浜市立大学附属病院 産婦人科 宮城悦子
 学会の委員でありながら、産婦人科サマースクールに子供が参加する親の視点からもこの学会企画を見つめるという貴重な体験をさせていただきました。医師として研究者としてキラキラ輝く若手産婦人科医師の代表ともいえる若手委員と、これから医師としてのスタートラインに立つ医学生や診療科の選択に直面している初期研修医がじかに接するこの企画のインパクトについて、サマースクール卒業生たち(娘もその仲間の一人となりました)のこれからの姿を通じて検証していきたいと思います。さらに、自分が産婦人科医師となって20数年、底を這うような苦しい時期から環境は改善に向かっているとは思いますが、後に続く世代の産婦人科医師のために、まだまだ変革の必要があるということを以前にもまして強く感じ続けた2日間でした。


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