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第2回 (2008年開催) in 美ヶ原
第2回産婦人科サマースクールを終えて
【サマースクール実行委員長】 齋藤 滋(富山大学産科婦人科)
 前回に引き続き、今回も第2回産婦人科サマースクールを担当させていただくことになりました。前回は初めての試みであり、全てが手探りの状態でありましたが、今回は日本産科婦人科学会主催、日本産婦人科医会共催、日本医師会後援と、学会からの御支援を全面的に受けましたので、随分とスムーズに運営することができました。昨年の参加者が86名であったので、本年の募集定員を100名に設定したのですが、全国から多くの応募があり、応募開始2週間で既に100名以上の方から申し込みがありました。この状態を日産婦学会教育委員会で報告し、応募を締め切るかどうかを諮ったところ、多くの委員の先生方から、「これだけ産婦人科医不足が深刻な中で、少しでも産婦人科に興味を持っている医学生や初期研修医の参加を断るべきではない」という御意見をいただきました。早速ホテルと交渉し、会場をもう1つ確保し、2会場で講演と実技を行ない、更に実技会場は2つに分けて並行して産科超音波セミナー、婦人科画像セミナーを行なうように致しました。ホテルの宿泊のキャンセルは全てサマースクールで確保し、一部の宿泊客には1週間宿泊をずらしていただき、最終応募者195名に対応できるようにしていただきました。直前になり患者さんの容態が悪くなったり、緊急手術のためキャンセルが入り、一部の応募者が残念ながら参加できませんでしたが、最終的に174名もの参加者となり、主催した者としては大変ありがたく思いました。

 同時にサマースクール開催にあたり、1台2000万円する超音波シミュレーターを急遽イスラエルから3台空輸していただいた日本ライトサービス(株)、また最新の超音波機器(大型4台、小型4台)を貸し出していただいた持田シーメンス(株)、内視鏡のブラックボックス10台、外科縫合器10台、内視鏡シミュレーター2台(1台2000万円)を貸与していただいた Johnson & Johnson(株)には感謝致します。また婦人科画像診断では信州大学の放射線科、産婦人科からシャウカステン8台を借用し、全面的にサポートしていただいた事も付け加えます。機器の搬入、搬出は深夜にも及んでおり、多くのスタッフが深夜まで設営に御尽力していただいたことも付記致します。

 さて、サマースクールですが、日本産科婦人科学会理事長 吉村 泰典 先生、日本産婦人科医会会長 寺尾 俊彦 先生にも御参加いただき、8月2日 13:30 ~ 8月3日 12時まで松本市ホテル翔峰にて開催させていただきました。産婦人科女性医師の継続的就労について、男性医師の待遇改善も含めて講演され、無過失医療補償制度についても紹介があり、多くの質問や議論がなされました。続いて実技セミナーがあり、産科超音波セミナーでは妊娠初期、中期の胎児計測、胎児異常(水頭症)、3D超音波、頚動脈血流測定が行なわれ、参加者が積極的に実技を行なっておりました。
 婦人科画像セミナーでは8つの症例のMRI像を読影してもらい、各グループに発表していただいた後、京都大学画像診断学 富樫 かおり 教授と信州大学画像医学 角谷 眞澄 教授に解説していただくという夢のような企画でした。難しい症例も参加者が適格に読影し、特に初期研修2年目の方のレベルの高さには正直驚きました。
 この後、大急ぎでcheck inした後、立食で懇親会を致しましたが、参加者全員が豪華な食事を堪能致しました。この際、岡井 崇 教授から「男性が産婦人科医になれるのでしょうか」と男性の参加者から質問を受けたので、男性の産婦人科医が今、患者さんからも、また女性医師からも求められており、どうか安心して産婦人科医になって欲しいとの発言があり、大いに盛り上がりました。
 その後、温泉で入浴の後、2次会で委員の先生方から差し入れられた全国各地の名酒をいただきながら講師の先生方、委員の先生方、若手産婦人科医の先生方と参加者が本当に打ち解けて、午前3時過ぎまで楽しい一時を過ごすことができました。翌朝、差し入れられたお酒で封が開いていないものがあれば回収しようと思いチェックしましたが、ほぼ完飲であり、回収するお酒は1本もありませんでした。

 翌朝8時から記念撮影があったのですが、全員寝過ごすことなく参加していただき、素晴らしい記念となる写真が撮れました。
 その後、内視鏡下でゴムの小さな輪を移動するゲームを行ない、勝者にはシミュレーターで止血操作を行なってもらいました。敗者復活戦も行ない、ほぼ全員の参加者にシミュレーターを操作してもらいました。全員が産婦人科医になったような気持ちで、真剣に実技を行なってくれました。

 最後のセッションではワークショップ「若手医師と本音で語り合う」を行ないました。6名の若手の先生方に加えて昨年日産婦学会からACOGに参加してくれた9名もの先生方も加わっていただき、これから産婦人科になろうと考えている参加者からの質問が寄せられ、「待遇改善がなされているのか」「どのような研修病院が良いか」「研究は本当に必要なのか」「医療訴訟は大丈夫なのか」「人工妊娠中絶は行なわなければならないのか」等種々の生の声が聞かれ、若手医師から素晴らしい回答をしていただきました。

 最後に全員に1人ずつ修了証書を手渡しましたが、本修了証書は日産婦が認める学会の1つになる可能性があり、産婦人科医となった際、専門医試験の受験資格の1つとして議論されている学会出席の1つの証明書となることがアナウンスされました。きっと参加した思い出と、将来の産婦人科医になったときの必要書類として、修了証書は大切に保管していただけると思います。
 参加者は一同にセミナーに満足してくれ、また多くの友人がセミナーを通じてできたことを感謝してくれました。このような大学を越えた産婦人科医を目指す若者の輪が拡がることは大きな意義があると感じました。

 最後にサマースクール開催にあたり、御助力を賜りました講師の先生方、委員の先生方、若手医師の方々、ならびに事務的なことを全面的に行なっていただいた日産婦学会事務の増野さんに御礼申し上げ、第2回産婦人科サマースクールの報告とさせていただきます。次回の開催は2009年8月8日(土)、9日(日)に松本市ホテル翔峰で行なうことが予定されていますので、また全国から多くの参加者に満足してもらい、1人でも多くの産婦人科医になってもらえるセミナーにしたいと思っております。

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