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Reason for your choice
学生・研修医が参加できるイベント
参加者アンケート
第1回産婦人科サマースクールin美ヶ原を開催して
2007年9月10日 斎藤 滋(実行委員長)
 約1年前の8月に日産婦学会学術小委員会内学会活性化小委員会メンバー(和氣学術委員長をはじめ総勢7名)が来富され、富山市のホテルならびに私の自宅で夜遅くまで、「日本産科婦人科学会の学術活動をどのようにすれば活性化できるか」につき熱心に議論しました。
“若手のやる気のある有望な産婦人科医を増やすことが必要だ”
 当時は(現在においても)全国的に産科医不足による周産期医療の崩壊が進み、そのため、多くの産婦人科医は日常の診療業務に追われ、とても研究や学会活動を積極的に行えるような環境になく、事態は深刻でありました。学会を活性化させ、産婦人科を魅力ある診療科にするにはどうすれば良いかという問いに対して、具体的な解決策を模索するうちに、「産婦人科の診療や研究の魅力を若い医学生や初期臨床研修医に伝え、若手のやる気のある有望な産婦人科医を増やすことが必要だ。そのためには、通常の大学講義ではできないような実践的な実技演習や若手産婦人科との交流を目的としたサマースクールを開催しようではないか」との結論に達しました。

 その後頻繁なメールでのやりとり、ならびに第59回日産婦総会での打ち合わせ等を経て、ついに第1回産婦人科サマースクールを本年8月4日、5日に長野県松本市において開催することができました。この間、日産婦学会学術委員の多くの先生方の励ましと絶大なる御支援があり、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本医師会、西日本高速道路サービスホールディングス(株)等の財政的後援を受け、サマースクールを開催することができました。また参加者の旅費・参加費の援助等、全国の大学、地方部会、病院、開業の先生方の絶大なる御支援があったからこそ、サマースクールを開催できたものと考えております。ここに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。またサマースクールに日本産科婦人科学会理事長 吉村泰典先生、日本医師会常任理事 今村定臣先生、日本産婦人科医会常務理事 宮崎亮一郎先生、西日本高速道路サービスホールディングス(株)の鈴木卓様にもご出席を賜りましたことに対し、紙面を借りて感謝申し上げます。

たくさんの参加申込み
 サマースクールには6月30日時点で97名もの応募があり、この時点で登録を締め切らせていただきましたが、7月以降も事務局に多くの応募がありながら、会場・宿泊の制限のため、お断りせざるを得ませんでした。この点が返す返す残念でなりません。今回参加できなかった方々には是非とも来年参加していただきたいと思います。その後、受け持ち患者さんの容態が悪化した等の様々の利用で若干のキャンセルがありましたが、最終的に初期臨床研修医63名(男性22名、女性41名)、医学部学生23名(男性8名、女性15名)、総計86名に参加していただきました。また実行委員の9名の先生方、演者ならびに実技指導に18名の先生方、スタッフとして富山大学から若手5名の先生方に出席していただきました。

 さて、それではサマースクールの内容について次に御報告申し上げます。会場は日本書紀に束間の湯と記された1300年の歴史のある信州美ヶ原温泉のホテル翔峰で講演会場、実技会場の2カ所に分けて行いました。なお会場確保にあたり、信州大学 小西郁生教授には大変な御支援を受けましたことを付け加えさせていただきます。

 開会の挨拶の後、会場内に多くの若いきらきらと輝く医師ならびに医学部学生を目の当たりにし、全国にこんなにも多くの若者が産婦人科を志しているのだと実感し、喜びと感動からこみ上げるものがありました。
新生児蘇生の実習
新生児蘇生の実習
内視鏡手術の実習
内視鏡手術の実習
 オープニングには小西教授が中心となり出来上がったばかりの産婦人科医リクルートDVDを上演し、全員で鑑賞した後に、隣の実技室に移り、新生児蘇生セミナーを行いました。長野県立こども病院総合周産期母子医療センター長の中村友彦先生をはじめ、4名の信州大小児科学教室の先生方の御指導のもと、新生児に対するバッグマスク法、気管挿管、胸骨圧迫、心臓マッサージの実技演習が行われました。全員が熱心に取り組んでおり、参加者の評価も極めて高いものでした。休憩をはさみ、香川大学 秦利之教授のレクチャーの後、超音波実技セミナーを 1)胎児計測による推定体重の算定、2)頚動脈ドップラー計測、3)4Dによる胎児の立体的描写、4)経膣エコー部門の4つのブースを20名余りの参加者が順に経験しました。全員が十分に体験する時間がなかったため、午後9時半から11時まで超音波セミナーの補講を行ったことを追記させていただきます。短時間ではありましたが、超音波に直接触れ、実技できる機会を持てたのは良い機会になったと思われました。実技終了後、婦人科医療最前線として婦人科腫瘍分野を信州大 塩沢丹里准教授、生殖内分泌分野を慶應義塾大 丸山哲夫准教授、周産期分野を聖隷浜松病院 村越毅部長に最新の研究成果につき、熱っぽく若者に語っていただきました。それぞれの先生に研究に対するコンセプトや魅力、将来への展望につき解説いただきました。驚いたことに、各演者に対して、鋭い質問が参加者から出されました。内容は少し高度すぎるかなという不安を掻き消すものであり、産婦人科を考えているスーパーローテータのレベルの高さに正直驚きました。
3D,4D超音波実習
3D,4D超音波実習
 この後、各自チェックインして、夕食を摂りました。素晴らしい海の幸、山の幸、アルコール類もあり、講師と参加者が打ち解け、和気藹々とした雰囲気の中、あっという間の2時間でした。午後9時30分から11時まで超音波セミナーの補講を行い、その後懇親会を開催しました。最初の参加者は少数でしたが、お風呂上りの参加者が続々と集まり、70名余りに参加していただきました。緊張もほぐれ、本音でいろいろな事を質問してくれたり、素晴らしい2次会でした。用意したビール、日本酒、ワイン、ウィスキーもほぼ完飲 で、午前1時半に終了いたしました。後は5人の相部屋でしたので、各部屋で盛り上がったようです。いろいろな大学や病院の話を参加者が交わしたようで、これも有意義であったと思われました。

 翌日は朝食後、ホテルの前で記念撮影を行ない、腹腔鏡のopeのトレーニングを8班に分けて行ないました。ビーズを移動させたり、クーパーを用いて切開したり、1人約5分間でありましたが、全員がオペレーターになったつもりで頑張ってくれました。朝一番ということもあり、前日の晩遅くにセッティングしていただいた関係者ならびに近畿大のスタッフの先生方に深謝致します。こちらから指示しないのにアシストをしたり各自工夫をして楽しむとともに、近畿大学の塩田充先生の見事な手術ビデオの手技を実感してくれたと思います。あっという間に1時間半が経ち、富山Weクリニックの種部恭子先生から「産婦人科医になって家庭を持とう!」との魅力あるタイトルで、女性産婦人科医が家庭と仕事の両立ができることを実例を挙げて見事に講演していただきました。会場の女性の参加者ならびに男性の参加者からも好評であり、是非とも次回も同様のセッションを設ける必要があると感じました。
「若手医師と本音で語り合う」の討論風景
「若手医師と本音で語り合う」の討論風景
 その後、「若手産婦人科医師と本音で語り合う」コーナーでは若手医師の体験や一緒に頑張って行こう、産婦人科は面白いという事等を熱心にアピールしていただきました。参加者からの質問も多く、具体的には産科婦人科医になった際の勤務状況、待遇面は改善されているのか、出産・子育てをしながら仕事を続けていけるのか、スーパーローテートの2年間で何を学べばよいのか、等が質問され、6名の先生方から回答していただきました。後のアンケート用紙で分かりましたが、医療補償や医事紛争についての疑問もあるようです。次回のプログラムには是非とも加えたいテーマであります。

 熱い2日間があっという間に終わり、参加者全員に修了書を手渡し、昼食後、解散となりました。主催者として非常に充実した2日間であり、また楽しむこともできました。また会を開催するにあたり、多くの関係の方々に応援していただき、本当に感謝しております。最後にサマースクール終了後のアンケート調査の結果を示しますが、多くの参加者に満足していただき、ホッとしています。
参加者全員で記念写真
参加者全員で記念写真

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