Reason for your choice

産婦人科医への扉~君の力が未来になる~ 日本産科婦人科学会若手委員会による産婦人科リクルートのためのホームページ
理事長から医学生・研修医のみなさまへのメッセージ
公益社団法人 日本産科婦人科学会 理事長 木村 正

理事長 近影~なんで、産婦人科医になったのかな・・・・~

 みなさん、こんにちは。
令和元年6月22日付で藤井知行前理事長から理事長を引き継ぎました大阪大学の木村 正と申します。若い医学生、研修医の皆さんに産婦人科の魅力を伝えるこのコーナー、産婦人科の先輩方が生き生きとその魅力を語ってくれています。ぜひ、ご一読ください。
 僕の35年前、「なんで、産婦人科を選んだのかな~」と、思い出にふけってみました。当時はストレート研修制度だったのでほとんどの同級生は講義とポリクリ(昔の言い方ですね)と先輩に聞いた雰囲気でその行き先を決めていました。産婦人科の講義はとにかくわからなかったですね。こんな時どうする、は出てきても「なぜ」がなかった。今なら「エビデンス」と言う言葉がありますが、昔はそんな言葉もなかったです。ポリクリで分娩を終えて出てきた妊婦さんに皆さんが「おめでとう!」と声をかけている姿はよかった。昔の阪大病院は、新生児室で赤ちゃんを預かり、ガラス越しに赤ちゃんを並べていました(プライバシー、という概念が出てからはそういう場所がなくなりました)。そこにはあちこちの病棟から患者さんが渋い顔をしてやってきて、しばらくガラス越しに佇んでは笑顔で帰って行かれる。「そうか、この病棟は希望の病棟なんだ。」と思いました。そして、希望の病棟の一員になりたい、と強く思いました。これがきっかけかな。
 医師になって、産科・生殖・婦人科の全分野を経験しました。臍帯脱出の患者に下から児頭を必死で押し上げている先輩に「1分で出せ!」と言われながら帝王切開で出して、赤ちゃんが泣いたとき、この子の70年を救えた、と思いました。20代の子宮頸がん患者、結婚式を控えた婦人科がん患者の涙も忘れられません。不妊で悩むカップルが治療に成功し、赤ちゃんを抱いて退院されたとき、子供ができるのはこんなにいいことか、と感動しました。いい事ばかりではなく、人間関係のさまざまなドラマも見せてもらいました。でも、それもこの科ならではの経験でした。
 日本の産婦人科医の働き方は、僕が20年前イギリスで見た働き方と全然違います。働き方改革で、ようやく日本でも国際標準が入ってくるのだと思います。学会でもその実現に向けて全力で取り組みます。高い訴訟リスクは先人の努力により「普通レベル」になりました。
 皆さんの感動こそが産婦人科を選ぶ”Reason for your choice”です。ぜひ、先輩たちの感動をご覧ください。


令和元年7月7日七夕の日に
理事長
木村 正

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