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若手医師育成プログラム
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Joint FIGO-JSOG Workshop for Junior Fellows
2013年9月26日 ―若手医師が主役の国際ワークショップ―

 櫻木集会長の掲げたスローガン、テーマの気持ちを込めた一番のプログラムが"Joint FIGO-JSOG Workshop for Junior Fellows"でした。世界で最も権威のある産婦人科学会である国際産婦人科連合(FIGO)役員の「経口避妊薬と家族計画」、「子宮頸癌の予防」、「母体死亡の原因と予防施策」に関する講演のもと、米国産婦人科学会(ACOG)、カナダ産婦人科学会(SOGC)、韓国産婦人科学会(KSOG)、台湾産婦人科学会(TAOG)、そして日本産科婦人科学会(JSOG)を代表する延べ12名の各国若手医師達がそれぞれのテーマにそって自国の実情を報告し、参加者全体で討論を行いました。


〈プレゼン担当のJSOG若手医師の皆さん〉

 日本産科婦人科学会では総勢13名の若手産婦人科医師を全国からつのり、学術集会の半年前から集まりプレゼンテーションの内容についてディスカッションを繰り返し本番に臨んでいます。ここから先は、メンバーからの実体験を記していただきましょう。(文責 北海道大学 金内優典)


北海道大学 赤石理奈

 【ちょっと大変だった準備】
 2012年6月12日、Exchange Program member就任依頼状が届いた。間髪いれず、上司からも「もちろん出るよね?」という(有無を言わさぬ)ありがたいお誘いの電話。新企画"International Workshop for Junior Fellows"がいったい何なのかわからないまま、「面白そうですね!喜んで参加させていただきます!!」と返事をしてみた。
 2012年8月31日、第1回集会(初顔合わせ)。
事前情報は一切なく、自分の立ち位置不明なまま現地へ。一緒にSOGCに参加した先生1人以外は初めてのメンバー(全員がACOGやSOGCに参加経験を持つ)12人と集まった。簡単な自己紹介の後、テーマ毎に分かれ、発表内容について話し合った。もめるかと思いきや、発表者はさくっと決まり(ほっ)、リーダーもあっさり決定。五里霧中の中、さっそく準備が始まった。…始まったはずだったが、日々の仕事に追われ、手つかずで経過(少なくとも私達のチームは)。しかしそんな静寂は11月某日、「2週間以内に抄録を提出(もちろん英語で)」というe-mailによって破られた。泣きながらメンバーと連絡をとり、短期集中で抄録作成(もちろん英語で!)、ぎりぎり提出。
 2013年1月18日、第2回集会(進捗状況報告)。
私達のチームは各自作成したスライドを元に意見をまとめた(集まって直接議論することで飛躍的に進行した)。しかし、他の2チームは既にかなり完成度の高いスライドを作成していた。ここからやや必死に取り組みが始まった(ような気がする)。メールを駆使してスライドと原稿を作り上げていった。
 2013年3月18日、発表者のみ集合。無事終了のメールが届き、安心。
 2013年4月12日、第3回集会(最終プレゼンテーション)
各自、年度末で忙しい中、スライド・原稿を完成し、模擬発表。少々手直しが入ったが何とか準備が完了した。

【どきどきの本番】
 開始時間とともに英語onlyの会場へと変わり、出来る事はすべてやった(はず)の私達は緊張しつつ着席。HPVのセッションでは日本の低検診率が浮き彫りとなり、ワクチンや検診率の向上への取り組みの差や、子宮頸癌の若年発症や腺癌の増加など共通の問題点などが明らかになった。OCでは文化的背景や認識の差などによる普及率の差が顕著であった。Maternal mortalityでは、原因は先進国では類似していること、その中でも日本は非常に好成績だが、解決すべき問題がまだまだあることを再認識した。ACOGや諸外国の先生方からするどい質問が飛び交う中、発表者へ声なき声援を送り、座長の優しいHelpによりあっという間に合計4時間のWorkshopが終了した。時間をかけて議論をしつくしただけあり、日本人は各チームとも素晴らしい発表に仕上がっていた。長く苦しい準備期間だったが、終わった後の達成感・充実感は筆舌につくしがたいものがあった。また、改めて日本の産婦人科の現状を勉強できたこと、文献でしか知らなかった諸国の現状を実際に生の声で聞くことができたこと、日本と諸外国との差を比較できたことは非常に有意義な経験となった。

【おつかれさま懇親会】
 4月某日、上司から「5月11日のパーティーの仕切り、よろしくね」と。え?私???と思いつつ、「はい!」とうっかり引き受けてしまった。2時間、日本人と外人の混合チーム約50人を接待…。仕方がないので後輩にパワハラまがいのヘルプを頼み、企画を練った。せっかくの機会なので、国際交流に興味のある若い医師へも参加を呼び掛けた(決して日本人を増やして自分が楽になろうとしたわけではない…)。
 参加者は全て若手医師。お目付役の上司は会長招宴へ。ACOGメンバーが予定以上にわらわらと増え、夫も参加し、カナダ人は友人を連れてきて、韓国人は無断欠席…やや無法地帯と化しつつ、若手医師のための気楽な立食パーティーが総勢41人で始まった。
 Workshopではテーマ別に各国の参加者によるディスカッションの場がなかったため、参加者からはほっとした反面、残念という声もあがっていた。しかし、Workshopの際にはできなかった議論がパーティーでは打ち解けてじっくりとできて非常に良かったとの感想も。皆(特に高名な先生方)が注目する中で質疑応答をするのはややハードルが高い恥ずかしがり屋の日本人にはパーティーの場で直接質問をぶつける方が気楽かもしれない。この点ではパーティーは格好の場であった。
 程よくアルコールがまわったところで、強制的に分けた多国籍チームで協力して脳トレゲームに挑戦。皆、意外と本気になっていた。1位には北海道の温泉の元をご褒美に、最下位はチーム全員が前にでてスピーチで面白いことを言ってもらうという罰(?) で1次会は終了。
 2次会は雰囲気のある和風テイストレストランへ移動。総勢35人でさらに活発な国際交流&国内交流が行なわれた。3次会はものたりないまだまだ元気な日本人たちと五丈原(ラーメン屋)を占拠し、解散となった。

【新企画 Joint FIGO-JSOG Workshop for Junior Fellows参加を振り返って…】
 最初は正直、自分なんぞが参加して良いものか逡巡した。前年までの企画International Seminar for junior fellowsでも同様に諸外国の若手医師との交流を目的としていたが、以前参加した際にはその場限りの表面的な交流にとどまり、刺激は受けたが後に続くものが乏しかった。しかし今回の企画では、十分な時間をかけた準備、考え抜かれた発表の場、そして若手医師だけのパーティーを通して、海外だけでなく日本各地の同世代の産婦人科医とじっくり交流できたことが非常に貴重な経験となった。地方大学で細々と一医師をしているだけでは得られない刺激を受けて視野が広がるだけではなく、新たな人脈、産婦人科の未来への貢献に携わった(つもりの)達成感など、参加前には全く想像できなかった大きな収穫となった。
 このような素晴らしい場を用意し、若手医師育成に心を砕いてくださった日本産科婦人科学会に深く感謝するとともに、今後、多くの若手医師が積極的にこの有意義な企画に参加してくれることを願います。ある日、皆さんの元に参加意志確認の手紙が届いたら、すぐに参加を表明してください。絶対に損はしません!



1次会:皆、笑顔!


2次会:美味しい食事とお酒とともに…一番奥の先生は若手ではありません


3次会:全員、産婦人科医…もちろん日本人


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