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Reason for your choice
若手医師育成プログラム
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【体験レポート!!】
第56回 ACOG 派遣
2008年6月3日 小野政徳(慶應大学)
The American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG) 56th Annual Clinical Meeting (ACM), New Orleans, LA
 2008年5月2日~9日までJSOG/ACOG Exchange Group(日本産科婦人科学会産婦人科医育成奨学基金)の援助を受けACOGに参加させていただきました。
 今回のACOGは、2005年8月のハリケーン・カトリーナによって甚大な被害を受けたNew Orleansで開催されました。
 JSOG/ACOG Exchange GroupのProgramでは5月3日の早朝から5月7日の最終日まで、非常に有意義でかつ楽しい講義や発表、ACOG主催イベントに参加させて頂きました。
 印象に残っているものとしては、早朝6:30から行われるLecture、それから一つのテーマを非常に深く、かつ周辺のTopicsに関しても有機的に幅広く取り上げられるPostgraduate Courses、症例呈示から白熱したDiscussionを堪能できる"Stump on the Professor"、水族館を借り切っての会長招宴は驚きで、いつまでも記憶に留められる事と思います。
 特に、米国を初め、アルゼンチン、チリそれから他施設・他大学からの日本人若手産婦人科医師と交流が深められることが、JSOG/ACOG Exchange Groupの魅力だと考えております。

 日本からNew Orleansへの直行便はなく、行きは成田を出発してからアメリカン航空のハブ空港であるダラスフォートワースで乗り換え、空港に到着してからバスで約1時間、ほとんど1日がかりでした。
 独特の気候風土と文化に彩られた南部の人々の考え方や風習、歴史的背景などを知る事ができるよう、出発前にテネシー・ウィリアムズ著の”欲望という名の電車(A Streetcar Named Desire)”を読んでNew Orleansへのイメージを膨らませての学会参加でした。

 一方、このようにJSOG/ACOGの取り計らいによりこのような素晴らしい勉強をさせて頂いた我々はJSOG学術総会に世界各国から医師が訪れる際には、互いに有意義な刺激を与えるべく活動しなければならないと考えております。
 気候的にも場所的にも絶好のコンディションで学会につつがなく参加でき、また同世代の産婦人科医と国際的に交流する機会が得られたことは、誠に有意義でした。今後もこのような機会を得て、いろいろな基礎臨床の会に参加したいと考えています。
 今回の学会参加にあたり、助成をいただいた産婦人科医育成奨学基金に深謝いたします。

■■5月2日■■
10:00pm
 New Orleans International Airport 到着。
 Dallasからの乗り継ぎ便で皆疲れているかと思いきや、我々12人全員(若手10人、コンダクターの先生2名)はすこぶる元気であった。
 エスカレーターを降りたところに何やら”JSOG/ACOG Exchange Group”と書かれた紙をもった若い赤ら顔の青年がいて、唐突に「ニッポンカラデスカ?」(独特のイントネーションで)聞いてくる。
 トラビスと名乗るこの青年は軍隊で1年間沖縄にいたけれども、New Orleansが恋しくなって帰ってきたという。
 生まれも育ちもNew Orleansの彼はどうやらどこかでアルコールを摂取してからの登場のようであった。
 「ハンチョウ!」といって橋口先生と阪埜先生に話しかけ、荷物をバスに積み込んでくれるといいます。
 トラビスとは空港で別れ、そこから1時間バスに乗り、ホテルに到着。
 しかし到着したホテルで早速トラブルが発生!なんと岡山大学から参加の浦田先生のバッグが無いのだ!バスをくまなく探しても見つからず、空港と航空会社に電話してもラチがあかず、可哀想な浦田先生は橋口先生と共に空港に引き返す羽目になってしまった。
第56回 ACOG 派遣 写真01


 残りの10人は可哀想な浦田先生を見送った後、ホテルにチェック・イン!と思いきや、そのまま午前4時までフレンチクオーターに繰り出す事となった。
 フレンチクオーターはCanal St., North Rampart St., Esplanade Ave.の3本の大通りとミシシッピ川に囲まれた13ブロック(1.2km x 550m)を指す。
 ごちゃごちゃとした狭い路地に19世紀の町並みが残るフレンチクオーターは、南欧の香り漂うエキゾチックな旧市街だ。
 亜熱帯の花が咲き乱れるスペイン風のパティオ(中庭)、繊細な細工を施した鉄製のバルコニー。
 アンティークな街灯に明かりが灯り、通りからはパーカッションが刻むアフタービートが聞こえてくる。
 庶民からでた初めての大統領として知られる第7代合衆国大統領ジャクソンの騎馬像が中央に立つジャクソン広場のそばにあるシーフードレストランで最初のご当地料理を食べた。スパイシーでホット!旨い!が感想。外国でこのような食事にありつけるとはとても嬉しい幸せなひと時であった。
 その後飲み屋→カラオケ→ピザとお決まりの徹夜コースで初日は終了!
第56回 ACOG 派遣 写真02

■■5月3日■■
11:00am
 フレンチクオーターのメインストリートであるBourbon St.に面したChateau Sonesta HotelでJSOG/ACOG Exchange ProgramのDirectorであるMs. Terrie Gibsonとご対面→Registration/Orientationを完了。
5:30pm
 Resident Reporter Reception/ Welcome/ Dinnerに出席。
 我々ともにJSOGからは慈恵医大;落合先生ご夫妻、久留米大学;嘉村先生ご夫妻が出席され、全員が自己紹介を交えた挨拶と、日本・米国・アルゼンチン・チリから集まった産婦人科医師と交流。
 楽しいひとときであった。
 米国では、若手医師のグループがACOGの組織に正式に存在しており、その代表者達はすぐに挨拶と共に打ち解けた。
 考えてみればACOGの若手の会と同様の組織がJSOGにあれば、学会の多様性が増すかもしれないと感じた。
 さらに若手医師との交流で、米国では、resident→fellowになると、生活が一変すること。
 また産婦人科専門医になることが非常に大変であるが、人生の大きな転機になるということを聞いた。
 チリでは、MD, PhDが存在するが、非常に困難で険しい道であることも理解できた。

■■5月4日■■
6:00am
 ACOG主催の5kmマラソンレース(Fun Run/Walk)に参加した。
 5:00amにホテルを出発し、そびえ立つWorld Trade Centerで受付を済ませる。受付では$10を保健所に寄付した。
 なにやらこのレースのFirst place winnerはV.I.P.ルームへのフリーアクセス権と2009年Chicagoで開催されるACOGの無料登録権がもらえるという。
 朝5時から何となく身体に殺気を感じていたが、その理由が解ったのは号砲を聞いた直後であった。
 東邦大学から参加した太田先生がすごい勢いで飛び出した!彼は順調に快走し、何と大勢の走り自慢の産婦人科医を尻目にFirst place winnerになってしまった!世界一足の速い産婦人科医を擁するJSOGの奥の深さを改めて認識した。
 レースでは東京大学から参加の鶴賀先生も上位に食い込んでいた。
第56回 ACOG 派遣 写真03
8:00 am
 これでもか!という位、冷房をきかせたShuttle busに乗り込んでEducational ProgramであるPostgraduate Courseに参加。
 1日中一つのテーマを掘り下げて講義・討論が行われるこのProgramは圧巻であった。
第56回 ACOG 派遣 写真04

■■5月5日■■
6:30am
 本日も早朝からlectureに出席。非常に有意義だ。
 内容に関して、医療事故が起こった際の医師の反応の分析や、個人対応法さらに組織としての対応の仕方まで講義されるという、考えてみれば至れり尽くせりの講義であった。

■■5月6日■■
7:30am
 本日も早朝からlectureに出席。
6:30pm
 President’s Receptionが水族館を借り切って行われた。
 その規模の大きさと派手さには驚いた。

■■5月7日■■
6:30am
 本日も早朝からlectureに出席。
9:00am
 President Inauguration and Convocationに出席。
 専門医になった米国のレジデントが宣誓をしている。
 JSOG/ACOGの交流に尽力された慈恵医大;落合先生が表彰された。とても感動的であった。
第56回 ACOG 派遣 写真05

おわりに
 以上、気候的にも場所的にも絶好のコンディションで学会につつがなく参加でき、また同世代の産婦人科医と国際的に交流する機会が得られたことは、誠に有意義でした。
 今後もこのような機会を得て、いろいろな基礎臨床の会に参加したいと考えています。
 最後に今回の学会参加にあたり、助成をいただいた産婦人科医育成奨学基金に深謝いたします。
第56回 ACOG 派遣 写真06

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