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Reason for your choice
若手医師育成プログラム
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【体験レポート!!】
第56回 ACOG 派遣
2008年6月3日 浦田陽子(岡山大学)
■■5月2日■■
 当直明けで岡山から成田空港へ陸路で向かいました。搭乗口で無事に他のメンバー、阪埜先生と橋口先生に合流しました。事前にメールで自己紹介していたとはいえ、みんなやや緊張した面持ちでした。今回のメンバーは10人中女性2名と例年より少なく、みなの服装もニューオリンズと温暖な地域のためかカジュアルな人も多かったです。

 乗り継ぎのダラスまでは11時間35分と長時間でしたが、当直明けのわたしは座席のオーディオシステムが故障していたこともあり、食事以外はひたすら寝ていたため、さほど苦痛はなかったです。ダラス空港でミーティングを行い、今回のACOG派遣の主旨やACOGの始まりについて阪埜先生より説明を受け、理解を深めました。ダラスからニューオリンズまでは1時間20分ほどで、ホテルに着いたのは夜中12時になっていました。そこで初めて自分のスーツケースがないことに気付きました。baggage claimからカートに乗せたのは確認したので、カートからバスに乗せたときに紛失したはずでしたが、バスの運転手も現地係員も知らないの一点張りでした。仕方がないので、橋口先生と空港までもどり探すと、親切な人が駐車場で転がっていたわたしのスーツケースをsecurity roomまで届けてくれていたおかげで無傷で見つかりました。アメリカ人のいい加減さと、親切を両方感じました。
 ホテルに戻ったのは1時30分ごろでしたが、夕食を食べにでていたみんなと合流し、スーツケースが見つかったことをみんな喜んでくれました。


■■5月3日■■
 10時に起床し、10時30分にホテルロビーに集合し、近くのホテルのACOG事務所で登録し、Ms. Terrie Gibson より説明を受けました。それぞれの名前の入った日程表、セミナーのチケット、名札、VIPバッジ、資料、ACOGバッグなどをもらいました。産婦人科学会とは違い、それぞれのセッションに参加するためには事前登録し有料チケットを購入する必要があり、専門医の更新も各セッションのテストで一定以上の点数をとってcreditをもらい、6年間で30 credits集めることが必要とのことでした。日本の専門医更新より厳しいです。またそのため、日本産婦人科学会が学術集会なのに対して、ACOGは臨床講義が主の会です。

 その後は夕方まで時間があったため、ミシシッピ川クルージングをみんなで楽しみました。カトリーナの被害から街中は復興していますが、対岸の住宅地などはまだまだで、人気のない様子でした。
 夕方からアメリカ、アルゼンチン、チリの若手産婦人科医とのWelcome dinnerがありました。わたしのテーブルはアメリカ人4人、アルゼンチン人2人、チリ人1人と一緒でした。VBACや、和痛分娩などについて話題がつきませんでした。ただ、アルゼンチン人とチリ人とアメリカ人1人はスペイン語ができ、外国語は英語しかできないのはわたしだけだったためヒアリングは随分苦しかったです。


■■5月4日■■
 6時30分よりBreakfast seminar があり、早朝にも関わらず日本人、アメリカ人、アルゼンチン人、チリ人の全員が出席していました。さすがニューオリンズで、街は日曜日の早朝ということもあって、まだ夜の雰囲気を残していました。
 セミナーでは日本とは違い参加者からの質問が飛び交い、活発なものでした。やはり有料のセミナーであること、専門医更新のテストがあることが関係しているのでしょうか。また、自己学習にも使える資料がついており、巻末にアンケート(声の大きさ、解りやすかったかなど)がついていて、演者にフィードバックできるようになっていました。

 戸外は半袖で調度いいくらいなのにもかかわらず、室内は長袖の上にセーターを着ても寒いくらいで、アメリカ人との代謝の違いを感じました。
 夜はACOG Welcome Receptionでした。バンドの生演奏、ニューオリンズ警察の白バイまででてくるブラスバンド、装飾のテーマはカーニバルといったもので、日本との規模の違いを感じました。また、家族での参加が多く、プレイルームが完備されており小さい子供が楽しめるような工夫も目につきました。パーティの始まりははっきりしていましたが、終わりはばらばらでした。
第56回 ACOG 派遣 写真01
円卓にすわって、スライドをみながら講義を受けています。
徐々に朝食が運ばれくるので、食べながら講義をうけます。


■■5月5日■■
 6時30分からBreakfast seminarのテーマはPatient Safety、 つまりは医療ミスで、日本もアメリカも変わらないのだと感じました。
 Opening Ceremony があり、前座がジャズバンドだったのは流石ニューオリンズだと思いました。続いて、Scientific sessionの一つのテーマは” The future of the healthcare”で、医療費が年々増えているのに国の予算からは減っているなどの日本と同じ話題もあったり、大統領選を踏まえそれぞれの候補者の医療への意見を提示していたりで興味深かったです。
 企業展示では、日本にはないさまざまな形をしたペッサリーリングや、月経がほとんどこないOC錠など、日本ではみないものがあり面白かったです。
 夜はみなで久し振りの日本食を楽しみました。


■■5月6日■■
 今日はBreakfast seminarは7時からで、アメリカにおける産婦人科医減少の問題、レジデント終了後の就職情報などいろいろなテーマについてでした。
 Stump the professorsでは教授3人相手に症例提示をし、最終診断を当ててもらうというものでしたが、症例提示の最後に使った医療費も書いているのがアメリカならではと思いました。教授たちを相手にしていたためか、普通の疾患ではなく、奇形の関連するものが目に付きました。
 President’s reception and Dinner Danceは水族館を貸し切って行われました。そこで、アメリカのレジデントと交流を深めました。20年間で3回も訴えれらた人(多い方らしいです)の話や、レジデント4年間で4回訴訟になったけど産婦人科が好きで辞めていない人の話もでました。アメリカでは大学を卒業してから、medical schoolに行くわけですがその学費はpublic schoolでも4年間で約20万ドルかかり、private schoolとあまり変わらないそうです。日本は学費は国公立は安いと思いました。日本との違いや同じところを感じました。
第56回 ACOG 派遣 写真02
President's Reception and Dinner Dance(水族館)
水族館内中がビュッフェになっていて、座ってみんなで話こんでいました。
一番右の人はアメリカのfellowで、1歳3か月の子供がいます。


■■5月7日■■
 ACOG最終日も6時30分からBreakfast seminarで、テーマは”Domestic Violence”でした。アメリカではDVは一つの単元としてあり、Primary and Preventive Careという総論的分野に含まれているようです。
 Presidential Inauguration and Convocationでは緑色のガウンをまとった歴代のACOGのpresidentや、新しいOBGYN fellowたちの入場で始まりました。そのなかで落合先生は、日産婦のinternational sessionの促進や、日米の若手産婦人科医の交流などを評価され、Honorary Fellowship Awardを受賞されました。

 その後、セミナーもなかったため、町にでてアイアンレースの美しい街並みを楽しみ、お土産を買うことができました。
 最後の夜は、落合先生ご夫妻と嘉村先生ご夫妻とで夕食をとりました。先生方の尽力の上で今回のようなACOG/JSOGの交換プログラムができたことを知りました。
 翌朝は早朝出発だというのに、Bourbon Streetで夜遅くまでみんなで語り合い、2年後のJSOGでACOG invitation partyを成功させるために話し合いました。


■■5月8日■■
 5時にホテルロビーに集合し、5時45分にpick upでした。飛行機の出発が遅れたため空港で時間があり、ゆっくりと朝食をとりダラスに向かいました。成田までの13時間はずっと寝ていたため、みんなも行きよりは楽だったようです。成田空港でこれからの交流を誓って解散式となりました。

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