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学生・研修医が参加できるイベント
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やりがいを高めるポジティブアクション
第1回 若手医師による企画シンポジウム

2009年6月23日 若手企画グループ代表 足立克之 (東京大学)

 産婦人科医を取り巻く環境をより良くするために、初の試みとなる「若手医師による企画シンポジウム」が4月3日、京都で開催されました。医師10年目までの若手が、腹を割って話し合い、有意義な意見交換の場となりました。これから産婦人科を目指す皆さんもご自分や産婦人科の今後について、考える機会にしていただければ幸いです。

 この会の目的は、若手医師がいつまでもやりがいをもって産婦人科医を続けるには何が必要か、また、学生や初期研修医が目指したくなるような産婦人科の環境作りについて、若手の視点でメッセージを発信することでした。
 準備には1年以上かけ、その中で色々な人と出会い、アンケートや調査をすることで、実に多くのことを学びました。準備を進める段階で、同じ世代でも地域で考え方が違うこと、上層部の先生方が若手の考えに柔軟なことも分かりましたし、我々が活動することで、学会に活力を与えられるのだという実感もわきました。
 給与を含めた労働環境の改善、女性医師の就労対策に関しては、すでにアクションプランなどで対策が講じられ始めています。そこで今回のシンポジウムでは“産婦人科医のモチベーション”に焦点を当て、2つのテーマに絞って話し合いました。
 まずは「医師と患者の関係改善」について。訴訟などの不安によって、医師がやる気を損なうことがないように、との思いからです。会場では、患者への謝罪の是非、患者意識を変える教育、第三者を仲介するシステムに関する意見が出ました。私自身、このテーマの解決には、医師側から世論を動かす必要性を感じています。患者やマスコミは、“医師は医師をかばうもの”と思っている……ならば、学会に自浄作用を働かせ、開かれた学会であることをアピールしてはどうか、というのが個人的見解です。
 第2のテーマ「臨床能力の正当な評価」では、専門医制度について率直な意見が多く出ました。「現状の制度では実力の担保にならない」「産婦人科ジェネラリストがもっと評価されてもいい」といった斬新な発言も。臨床医を評価する新たな制度があったほうがいいという意見が多かったのですが、臨床能力を評価するのは難しいのも事実。それでも、できないからやらないではなく、なんとか方法を確立し、頑張っている若い世代のやる気につながれば、という気持ちです。
 今回の話し合いで答えが一つにまとまったわけではありませんが、それでも若手の意見が多く発信されたことは、大きな前進だったと思います。普段私達は、自分のことで精一杯になりがちですが、学年や地域の縦横のコミュニケーションをもっととり、意思表示をし、自身でできることを考え、キャリアに関係なく自由に産婦人科医療の将来を語っていけたらと思います。まだ一歩を踏み出したばかりですが、手ごたえは十分にありました。
 これから指導的立場になっていく私達としては、「将来に夢がない」などと発言する若手がいなくなるような現場を作っていきたいし、後輩の目標となるような先輩になる努力もしていきたいと考えています。多くの若手産婦人科医は、学びたい、頑張りたいと、やる気にあふれています。その気持ちを生かせるような医療現場を、皆で力を合わせて作っていくつもりです。もちろん現役の私達だけでなく、次世代を担うこれからの産婦人科医にも、その力を発揮するチャンスは大いにあると思います。


<当日の様子>
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