HUMAN +女と男のディクショナリー
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「つわり」とは、妊娠がわかる頃に気持ちが悪くなって吐いてしまうことや、食べたくなくなること、好きなものが変わることなどをいいます。多くの人におこりますが、ほとんどが妊娠16週頃には自然によくなります。中にはまったく食べられなくなって、体重がどんどん減っていったりすることがあって、これはもう病気として治療が必要ですね。先生に相談して点てんてき滴などで必要な栄養分を補ってもらいましょう。◎ つわりになったらどうしたらいいの?まずは口に合うものを食べてください。この時期は栄養バランスは気にしなくていいので、何でも口にできるものを食べたいときに取ってください。頻ひんかい回に少しずつ食べることや、冷やすなど食べやすくする工夫も大切です。においのきついものは余計に気持ちが悪くなるので避けた方が無難です。水分をとることは一番大事です。甘いジュースなどでも栄養分の補給になります。おなかが空きすぎると余計に気持ちが悪くなるので、ジュースやスープで補います。「吐いても飲む! 食べる!」のがポイント。吐くのがつらくて食べられないなら、先生に相談を。妊娠したことやお産に対する不安、仕事に対する不安などでも、つわりはひどくなります。あまり深く考え込まないようにして、この時期を乗り越えることが大事です。◎ どんなときに治療が必要ですか?体重がどんどん減っていくときや、からだがだるくて仕方がないときは、先生に相談してください。点滴で補えることがあります。たかがつわりと思っていると、妊にんしんおそ娠悪阻(つわりの激しいもの)や、ヴェルニッケ脳のうしょう症というビタミンB1欠けつぼうしょう乏症になって、後こういしょう遺症を残すこともあるので、注意が必要です。脱水状態がひどくなると、深しんぶじょうきゃくけっせん部静脈血栓という血管の詰まる病気も発生しやすくなります。ひどいときには入院したほうがいいので、その判断は先生にお任せください。 78男性の思いやりがつわりを軽くするパートナーの妊娠がわかってうれしいような複雑な気持ちだと思います。その上、つわりでつらいパートナーの様子に驚いていることでしょう。でも、こんなときこそあなたの力が重要です。いろんな不安を抱えているパートナーを優しくいたわってあげてください。話を聞いてあげるのもひとつです。思いやりで、つわりも軽くするはずです。5Doctor「つわり」の乗り切り方和歌山県立医科大学総合周産期母子医療センター 南佐和子第四章 〜妊娠・出産〜For Men

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