HUMAN +女と男のディクショナリー
79/135

妊婦さんと赤ちゃんの健康管理のために大切な妊婦健診では、どのような検査を行うのかみていきましょう。毎回共通する基本的な項目として、血圧測定と尿検査があります。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の早期発見のために必要です。妊娠中の体重管理は、赤ちゃんの適切な発育や、妊婦さんの妊娠高血圧症候群の発症予防のために重要なので、毎回体重を測定します。77【妊婦健診期間中の標準的な検査】時期妊娠初期~23週24週~35週36週~出産まで妊婦健診の間隔4週間ごと2週間ごと1週間ごと毎回共通する基本的な項目お母さんの健康状態の把握、赤ちゃんの心拍の確認血圧、体重、子宮底、腹囲の計測、尿検査(蛋白尿、尿糖の有無)浮腫の有無の確認医学的検査血液検査 ①(ABO血液型・Rh血液型・不規則抗体、血算、血糖、B型肝炎抗原、C型肝炎抗体、HIV抗体、梅毒血清反応、風疹ウイルス抗体価)血液検査(血算、血糖)血液検査(血算)子宮頸部細胞診 ②(子宮頸がん検診)B群溶連性連鎖球菌検査(腟培養) ④血液検査 HTLV-1検査 (30週まで)クラミジア検査(30週まで) ③超音波検査 ⑤① 血液検査 血液型はRh(-マイナス)型やある種の不規則抗体が陽性の場合、赤ちゃんの赤血球が攻撃されて壊れ(溶血)、貧血となり、重症の場合は心不全や全身の浮腫をきたすことがあるために検査します。また、貧血がないか、糖尿病になっていないかを検査します。感染症の項目は、赤ちゃんへの感染を予防するために検査を行っておく必要があります。② 子しきゅうけいぶさいぼうしん宮頸部細胞診 子宮頸がんの有無を調べます。妊娠中は子宮頸部の観察が難しくなるので、妊娠初期に行います。③ クラミジア検査陽性の場合は、赤ちゃんのクラミジア結けつまくえん膜炎、咽いんとうえん頭炎、肺炎を予防するために、抗生物質による治療を行います。④ B群溶連性連鎖 球菌検査陽性の場合は、赤ちゃんに敗血症、髄ずいまくえん膜炎、肺炎を引きおこす可能性があるため、お産のときに抗生物質による治療を行います。⑤ 経けいちつ腟超音波検査妊娠初期の赤ちゃんの状態の観察を行います。妊娠中期以降は、子しきゅうけいかん宮頸管の長さを測定し、切迫早産の兆候がないかを確認します(切迫早産では短くなる)。 経けいふくぶ腹部超音波検査赤ちゃんの推定体重の測定を行い、お母さんのおなかの中で元気に成長しているかを確認します。また、赤ちゃんのからだの構造に異常がないかどうかや羊水の量や胎盤の位置の観察も行います。◎ それぞれの検査は何のためにするの?4妊婦健診で行う検査京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学教室 川﨑 薫Doctor思 春 期青 年 期将来の妊娠のために妊娠・出産中 高 年 期

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です