HUMAN +女と男のディクショナリー
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71① 超音波断層法現在の産科健診は、超音波によって赤ちゃんの状態を確認しながら行うのが前提となっています。施設によって内容は異なりますが、超音波断層法は、すべての妊婦さんが受けることになります。一般的な超音波の検査でも、赤ちゃんの発育状態や男女の診断だけでなく、からだの大きな異常が見つかる場合があります。すべての妊婦さんは、妊婦健診を行うときに、普通の健診でも赤ちゃんに異常が見つかる可能性があることを知っておきましょう。施設によっては、一般的な超音波検査を行う前に上記のようなことを説明して、赤ちゃんについてどこまで知りたいか、承しょうだくしょ諾書の形でサインを行ってから超音波検査を行う場合もあります。また、希望すればさらにくわしくからだの異常を見つけたり、染色体異常の確率を推定する超音波検査を提供している施設もあります。② 母体血清マーカー検査お母さんの血液をとって、その中のホルモンなどを何種類か測定して、赤ちゃんの染色体異常の可能性を推定する検査で、15週頃から可能です。侵しんしゅうてき襲的な染色体検査を受けるかどうかの参考として、希望するかたが受ける検査と考えていいでしょう。③ 母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査(NIPT)お母さんの血液に混じっている、赤ちゃん由来のDNA成分を分析して、赤ちゃんの染色体異常を推定する技術です。妊娠10週以降で検査可能であり、上記の母ぼたいけっせい体血清マーカーに比べて精度が高く、また、次項の羊ようすいけんさ水検査などに比べて母体・胎たいじ児への侵襲が少ないので、現在注目されています。35歳未満の妊婦さんでは疑ぎようせい陽性が多くなる点など、臨りんしょう床への適応についてはまだ検討すべき問題があるので、日本では現在「臨床研究」という形で行われています。すなわち、研究に参加していただける妊婦さんに対して、登録された医療機関でのみ、有償で行われています。④ 羊水検査、絨毛検査お母さんのおなかに針を刺して、赤ちゃんを包んでいる羊水を採取して、その中に混ざっている赤ちゃんの細胞を集め、培ばいよう養して染色体の数を調べるのが羊水検査です。15週以降に可能になりますが、それよりも早い時期に診断を行う方法として、胎盤を構成する絨毛細胞を穿せんし刺吸引(注射器で細胞などを採取すること)して検査を行う絨じゅうもうけんさ毛検査があります。いずれも、染色体の数を直接数えることができるため、染色体異常については、現在もっとも精度の高い検査と考えられています(染色体の細かい欠損など、この検査ではわからない染色体の異常も存在します)。お母さんのおなかに針を刺すため、流産、早産といった産科的な異常がおこる可能性があり、(羊水検査で1/300程度、絨毛検査で 1/100程度)、検査について充分に理解した人のみが行うべき検査です。上のお子さんに染色体異常がある、お母さんが35歳以上、といった理由で行われるほか、上記の超音波、血けっせい清マーカー、NIPTなどで疾患が疑われた場合に、確定的検査として行われます。思 春 期青 年 期将来の妊娠のために妊娠・出産中 高 年 期http://jams.med.or.jp/rinshobukai_ghs/facilities.html臨床研究施設一覧

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