HUMAN +女と男のディクショナリー
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持病のある人の妊娠(合がっぺいしょう併症妊娠)を成功させるためのキーワードは「計画妊娠」です。 病気を持ちながらの妊娠には、どのようなリスクがあるでしょうか? 整理すると次の4つを挙げることができます。 1. 妊娠することにより、お母さんの病気が悪化する 2. お母さんの病気のせいで、妊娠がうまくいかない 3. お母さんの病気のせいで、赤ちゃんに悪い影響がでる 4. お母さんが使用しているお薬が原因で、赤ちゃんに悪い影響がでる1~3のリスクを避けるためには、お母さんの病気をしっかり治療することが大切です。しかし、4のリスクが気になってお薬の使用をためらい、病気を悪くしてしまっては、出産や育児がうまくいくはずがありません。妊娠・授乳中のお薬についての不安があれば、「妊娠と薬情報センター」をご覧ください。相談方法も書かれています。◎ 「うつ・不安障害」妊娠・出産する時期の女性に多い病気で、選択的セロトニン再取り込み阻そがいやく害薬(SSRI)やベンゾジアジピン系薬剤などで治療します。これらのお薬は胎たいばん盤ができる妊娠中期以降は、お薬が赤ちゃんに移行します。そのため赤ちゃんが生まれた直後に自分で呼吸ができないとか、しばらくしてお薬が切れたことによる新しんせいじやくぶつりだつ生児薬物離脱症候群がみられることがあります。ですから、可能であれば妊娠前にかかりつけ医に妊娠希望を伝えて、お薬の種類や量を減らすことを医師といっしょに試みられるのがいいでしょう。それができない場合には、生まれたばかりの赤ちゃんをしっかり観察できる医療機関での出産をおすすめします。◎ 「てんかん」抗てんかん薬の中には赤ちゃんへの影響を心配しなくてはならないものもあり、薬剤の使用方法に注意と工夫が必要です。かかりつけ医とよく相談して、お薬を調整していくといいでしょう。一番優先すべきは、てんかん発作をおこさない、ということです。かかりつけ医とよく話し合ってから妊娠に臨みましょう。689第三章 〜将来の妊娠のために~持病がありますが妊娠のリスクは?国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター 村島温子Doctor http://www.ncchd.go.jp/kusuri/妊娠と薬情報センター

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