HUMAN +女と男のディクショナリー
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40代、ときには50代のタレントの妊娠が話題になる一方で、「卵子の老化」に関する報道も増えています。実際のところ、卵子の老化は妊娠にどのような影響があるのでしょうか? 女性は何歳まで妊娠できるものなのでしょうか?◎ 卵子はあなたといっしょに歳を取る女性が将来赤ちゃんを産むための準備は、お母さんの子宮の中で始まります。卵を入れておくための「原げんし始卵らんぽう胞」は、妊娠5~6カ月に700万個まで増加します。その後、原始卵胞は減少し、生まれる頃には200万個にまで減っています。その頃、卵胞の中には「卵らんそさいぼう祖細胞」という卵子の元となる細胞があります。その卵祖細胞はあなたがお母さんの子宮の中にいる間に一生分つくられ、生まれた後に増えることはありません。卵祖細胞は生まれる前に少し成長し、「卵母細胞」となり、卵巣の中で長い眠りにつくことになります。あなたがひとつひとつ年齢を重ねるにつれ、原始卵胞もひとつひとつ年齢を重ねていきます。生まれてきてから初経を迎えるまで、卵細胞は卵巣の中で眠り続けて目覚めることはありません。しかし、その間にも原始卵胞は自然になくなっていくのです。生まれたときに約200万個あった原始細胞は、月経が始まる思春期の頃には約20~30万個ほどが残るだけになってしまいます。卵細胞はあなたといっしょに年齢を重ね、そして、あなたのからだでおこるような老化現象もおこります。卵細胞の老化現象として、妊娠する力が下がることが挙げられます。ホルモンバランスがよく、子宮や卵巣の問題が少なく、心身、卵巣機能、卵細胞が元気な期間、それが妊娠に適した時期です。その時期は女性にとっては25~35歳前後です。35歳前後から、だんだんと妊娠する力が下がり始め、40歳を過ぎると妊娠はかなり難しくなります。これは卵細胞が古くなることが大きな原因です。卵細胞は、生まれて62卵子の数(万)胎生期7006005004003002001003カ月6カ月9カ月(胎児)(年齢)5歳10歳20歳30歳40歳50歳6030思春期性成熟期更年期閉経卵の数は胎生20週まで急増約700万個出生時には約200万個まで減少思春期には20万から30万個に減少閉経時には数はゼロに近づく【女性の一生と卵子の数の変化】5第三章 〜将来の妊娠のために~加齢と妊娠のリスク慶應義塾大学 吉村泰典Doctor

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