HUMAN +女と男のディクショナリー
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51◎ 一般的な治療と副作用手術が可能であれば、切除が第一選択です。必要に応じて、放射線治療、抗がん剤治療、内ないぶんぴつ分泌治療を行います。若年者は悪性度が高い場合が多く、抗がん剤治療を徹底的に行う傾向にあります。治療後に再発予防を目的として、数年間女性ホルモンを低下させる内分泌治療が行われます。最近は美容上の観点から乳房の全ぜんてき摘を行わず、部分切除と放射線治療、抗がん剤治療、内分泌治療を組み合わせて行う場合が増えています。手術により乳房の一部あるいは全部を失うことになります。最近は、がん切除と同時に乳房形成手術を行う施設が増えています。抗がん剤治療では、卵らんそう巣機能が低下して無月経になることがあります。内分泌療法では治療中に更こうねんき年期様症状が発生したり、薬剤によっては子しきゅうないまく宮内膜がんの発生が増加することがあります。◎ 治療後の妊娠について乳がんが完治し、卵らんそう巣機能に問題がなく、年齢的にも妊娠・出産に適切な場合は、妊娠やその後の授じゅにゅう乳は可能です。抗がん剤の副作用による卵巣機能の低下に備えるため、治療前に卵子や卵巣組織を凍結しておくことが考えられます。卵子の凍とうけつ結技術は確立していますが、最終的な妊娠率はまだ低いようです。一方、卵巣組織凍結は研究段階にある技術で、妊娠の可能性は不明です。いずれにしても産婦人科医に、妊娠の希望を伝えるなど、相談することが重要です。◎ 自己検診のやり方3本の指をそろえ指の腹で乳房をなでます。特に乳房の上部外側を念入りに。乳にゅうとう頭をつまんで分ぶんぴつぶつ泌物がないかを調べましょう。乳房の大きい人は、あおむけに寝て行う方がわかりやすいです。思 春 期青 年 期将来の妊娠のために妊娠・出産中 高 年 期鏡の前で腕を上げ下げしながら、乳房にくぼみやひきつれ、左右の非対称、乳頭にくぼみやただれがないかを確認します。

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