HUMAN +女と男のディクショナリー
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乳がんは女性にもっとも多いがんです。ライフスタイルの欧米化で乳がんになる女性が急増し、日本女性の15人に1人が、一生の間で乳がんになるといわれています。年間約6万人がかかり、約1万2000人が死亡しています。40~50歳代にもっとも発生しますが、40歳以下や60歳以上でも増加傾向にあります。◎ 乳がんになりやすいのはどんなひと?乳がんのなりやすさ(リスク)には家族性や民族性、妊娠・授じゅにゅう乳の有うむ無などが関係します。生活習慣も重要で、肥ひまん満、喫きつえん煙などは乳がんのリスクを増加させ、運動はリスクを低下させます。脂肪の多い食事は、肥満との関係からリスクが高いといわれています。乳がんの5~10%は遺いでんせい伝性といわれています。最近、「遺伝性乳がん卵らんそう巣がん(HBOC)」が注目されています(107ページ参照)。BRCAという遺伝子に異常があり、高こうひんど頻度に乳がんや卵巣がんが発生する病気です。家族に乳がんや卵巣がんがある場合は、BRCAの異常の有無を調べる価値があります。遺伝カウンセリングが重要ですので、カウンセリング可能な施設に相談してください。◎ 早期発見するために検診を直径約2㎝までに早期発見すれば、乳がんはほぼ完治する病気です。早期発見には「乳がん検診」が有用ですので、30歳を越えたら1~2年ごとに定期的に受けることをおすすめします。検診には「視ししょくしん触診」、放射線撮影で調べる「マンモグラフィ」、超音波装置を使って調べる「超音波断層法」があり、それぞれ特徴があります。35歳までは超音波断層法を中心に、それ以降はマンモグラフィ中心に受けるのがいいと思います。検診とあわせて自己検診も試みましょう。一カ月に1回、風呂上がりに鏡の前で行ってみてください。50【乳がんになりやすい女性】・年齢(40歳以上)・乳がんの家族歴(特に母娘や姉妹)・未婚・未産女性・高齢初産・授乳していない・初経年齢が早い(11歳以下)・閉経年齢が遅い(55歳以上)・閉経後の肥満・良性乳腺疾患の既往・高脂肪食を好む女性7第二章 〜青年期〜若い女性のがん①乳がん徳島大学大学院産科婦人科学分野 苛原 稔Doctor

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