HUMAN +女と男のディクショナリー
34/135

セックスおよびそれに準じゅんずる行こうい為(キス、オーラルセックスなど)によって感染する病気のことを、性せいかんせんしょう感染症と呼びます。英語では Sexually Transmitted Infection、略してSTIです。Infection「感染していること」をDisease「病気」に置き換えて、STDと呼ぶこともあります。病気の元になる菌きんやウイルスは性器の周辺、精液、腟ちつぶんぴつぶつ分泌物、血液などにいて、セックスなどによって感染します。性器による性交だけでなく、オーラルセックス、ディープキスなどによっても感染します。クラミジア、淋りんびょう病、性器ヘルペス、尖せんけい圭コンジローマ、梅ばいどく毒、HIV感染症など15種類ほどの性感染症が知られています。また子しきゅうけい宮頸がんをおこすといわれているHPV(ヒトパピローマウイルス)も基本的には性せいこうい行為によって感染します。 ◎ セックスをしたら誰でも性感染症の可能性はある性感染症は、風ふうぞく俗業の世界や特別な人だけにおこる病気ではありません。ほとんどの性感染症には自覚症状がありません。知らない間に感染していて、相手にうつしているという怖い状況があります。特にクラミジア感染症は、男女共にほとんど症状がありません。感染が長く持続した場合、クラミジアは組織を癒ゆちゃく着させながら広がります。卵管が閉へいそく塞して不ふにんしょう妊症の原因になったり、流りゅうざん産・早そうざん産の原因にもなります。ひどい場合はおなかの中全体に広がって腸管や内臓の癒着をおこし、激しい腹痛のため救急車で運ばれる例もあります。性行為経験があれば誰もが性感染症の可能性を持っているということを再認識する必要があります。また、オーラルセックスをした場合クラミジアや淋病をはじめとした性感染症が喉のどに感染します。HIV感染もおこす可能性もあります。クラミジア、淋病、HIV感染はコンドームを性行為の最初から確実につけることでほぼ予防できるのですが、オーラルセックスではつけることがあまりないため咽いんとう頭感染が広がっているのです。咽頭も腟ちつと同様粘ねんまく膜ですから当然、性感染がおきます。◎ 予防にはコンドームを! 予防として、性行為時には必ずコンドームをつけること。オーラルセックスのときも同様にコンドームは必要です。また、性行為経験がある人は一度性器や喉の性感染症検査を受けましょう。性感染症は治療可能な病気です。検査を受け、必要であれば産婦人科や泌ひにょうきか尿器科で治療してください。感染していないことが確認できて初めてコンドーム無しでの妊娠目的のセックスが可能になります。3215Doctor性感染症にならないようにするには?ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁第一章 〜思春期〜

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です