HUMAN +女と男のディクショナリー
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3131ります。費用はその地域や医療機関によって大きな差があります。ただ、初期でも週数が進むと費用がかさみ、かつ女性のからだへの負担も大きくなるので、妊娠に早く気がつくことはとても大事なことです。そのために、月経の周期を把握して、数日遅れたと思ったら妊娠検査をしましょう。ただ、あまり早い時期の中ちゅうぜつ絶(4~5週)は、でてきたものの確認が難しく、妊娠が続いてしまうことがあるのでおすすめしません。◎ 中絶しても、また赤ちゃんを産める?中絶手術は、まれですが、子しきゅう宮の壁を破ってしまったり、胎たいばん盤が残ったり、出血が長く続いたり、感染がおこったりというトラブルがあります。特に性せいかんせんしょう感染症(クラミジアなど)を気づかず持っていると、子宮や卵管に炎症がおこり、後で不妊の原因になることもあります。お医者さんはなるべくそのようなことがおこらないように注意して、あらかじめ検査をするなど、処置を進めます。ですから、たいていは安全に中絶を終えて、再び人生のどこかで、ちゃんと赤ちゃんを産んでいます。中絶でからだの傷を負うことは、昔に比べてとても少なくなりました。でも、もうひとつ大きな問題は、心の傷です。女性が妊娠して「産むことはできない」と思って中絶をする、というのはとっても悲しいことです。中絶した女性に一番大事なことは、同じ失敗を繰り返さないことだと思います。ですから「中絶イコール今後の避ひにん妊を真剣に考える・今後のパートナーとのつきあい方を真剣に考える」という機会にしてほしいと思います。中絶してから通常の周期(月経周期28日型なら14日目前後)で次の月経の前に排はいらん卵がおこることが結構多いので、避妊は中絶したすぐ後から必要です。腟ちつがいしゃせい外射精はとても避妊法とは呼べません。また、コンドームも特に若くて使い慣れていないカップルでは、失敗が多くみられます。一番確実なのはピルか、子宮内避妊具(IUD)です。子宮内避妊具は、中絶後に入れることが可能です。◎ 産まない、という判断今、日本では年間20万件弱の中絶手術が行われています。「そんなにたくさん!」と驚かれるかもしれません。「けしからん!」という人もいるでしょう。この妊娠がすべて出産して幸せな子どもに育てばそれでいいのですが、実際には虐ぎゃくたい待やネグレクト、育児放ほうき棄などで子どももその母親も結果的に傷ついてしまうような出産が、悲しいけれどあるのです。中絶ができるということは、産んだ後、母と子どもが悲劇に遭あわないようにするための世の中の安全弁のひとつでもあると思います。もちろん、2人で力を合わせて産んでしっかり育ててあげる決心をするなら、一番それがいいです。思わぬ妊娠で困ったとき、相談する窓口が、たとえば大阪・名古屋・静岡などでは「妊娠SOS」という形でできています。ほかの都道府県でも相談窓口ができてきました。重い決断なので、そのような場所で相談するのもひとつの方法です。思 春 期青 年 期将来の妊娠のために妊娠・出産中 高 年 期

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