HUMAN +女と男のディクショナリー
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のしくみを知り、月経に対する恐怖心を軽くするなどの工夫で、症状が軽くなることがあります。また子しきゅうないまく宮内膜はプロスタグランジンという子宮の収縮を促うながすホルモンを産生しますが、これが月経痛の原因になることがあります。これに対しては痛みどめ、ピルなどのホルモン剤、漢方薬などを使用することで、症状がやわらぐことがあります。痛みどめは、痛みがつらくなる前に服用した方が、プロスタグランジンの分ぶんぴつ泌を早めに抑えることができ、鎮ちんつう痛(痛みどめ)効果が大きくなります。そのため、痛みがつらくなる前に服用することをおすすめします。子宮内膜症や子宮筋きんしゅ腫などが月経痛をひきおこしている場合は、前述の治療に加えて手術が必要になる場合もあります。日常生活に支障をきたすような月経痛がある場合には、ひとりで我慢せず、遠慮なく産婦人科医に相談してください。◎ 月経不順のときはどうしたらいいの?正常な月経は25~38日の周期(月経が始まった日から次の月経が来る前日までを指します)で、出血する期間は3~7日間といわれています。月経不順の種類には、周期の異常と出血期間の異常があります。女性ホルモンのバランスが乱れておこることが多いですが、子宮内膜症、子宮筋腫や子宮がんなどの病気が原因のこともあります。続くようであれば放っておかずに産婦人科医に相談しましょう。その際に基礎体温表(45ページ)を記録して持参すると、女性ホルモンのバランスや排はいらん卵の有無を知る参考になります。思春期では、月経不順はよくあることですので、心配し過ぎる必要はありません。 17思春期キャリア期(妊娠前)妊娠(出産と身体)中高年期月経前のほうがツラい女性も多いんです思 春 期青 年 期将来の妊娠のために妊娠・出産中 高 年 期女性は月経の3~10日前に、精神的または身体的に独特の症状がでることが多く、これを月経前症しょうこうぐん候群(PMS)といいます。半数以上の女性が、月経前には多種多様な症状を感じています。身体的症状で多いものは腹痛、胸の張り、腰痛、頭痛、むくみなど。精神的症状で多いのは、いら立ち、怒り、眠気、不安、落ち込み、集中力の低下などがあります。程度には個人差があり、あまり気にならない人もいれば、痛みが強くて家からでられなかったり、感情のコントロールが効かなくなるなど、重症な人もいます。「月経前だから…」と、女性が月経について話をする機会はなかなかないのではないでしょうか。そのため、学校の先生や職場の同僚・上司、恋人にも理解されずに、「さぼっている」「集中できていない」「ヒステリックな人」と誤解されてしまうことも少なくありません。月経前症候群はなくても、男性に月経であることを悟さとられたくないという羞しゅうちしん恥心を持つ女性もいます。月経は女性が妊娠するためのしくみの一環であり、毎月おこる自然現象で恥ずかしいことではありません。月経は女性特有の現象で男性には理解しがたいものです。しかし、月経に関わるトラブルや誤解を避けるためには、女性側には、月経について男性にきちんと説明する勇気が必要です。男性側には、立場や関係性に応じた、女性の月経についての理解と思いやりを持った対応が大切なのです。For Men

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