HUMAN +女と男のディクショナリー
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月経とは、女性特有の生理現象で、約1カ月の間かんかく隔でおこり、3~7日続く子しきゅうないまく宮内膜からの周期的な出血のことをいいます。11~13歳の頃に始まり、閉へいけい経まで30~40年間ほど続きます。医学用語では「月経」といいますが、一般的には「生理」などとも呼ばれます。◎ 月経はなぜおこるの?子宮の内側は子宮内膜と呼ばれる組織で覆われています。子宮の左右には卵らんそう巣があり、その中で卵らんぽう胞といわれる卵子の入った袋が発育し、毎月ひとつの卵子が卵巣の外へ排出されます。これを「排はいらん卵」といいます。排出された卵子は、卵管という子宮への通り道を通って、子宮内膜の上まで転がっていきます。この排卵の時期に、セックスをすると、精子が腟ちつから子宮口を通って子宮の中に侵入し、卵管の辺りで卵子と出会い受じゅせいらん精卵となって子宮内膜のほうへ転がっていきます。これが妊娠の始まり(着ちゃくしょう床)です。妊娠についてはここではくわしく説明しませんが、子宮内膜は受精卵を着床しやすくするために、少しずつ厚くなりフワフワのベッドのような状態になります。子宮内膜は実際に受精をするしないに関わらず、毎月このように厚くなるしくみになっています。厚くなった子宮内膜は、卵子が受精しなかった場合には、排卵後約2週間ではがれ落ち、子宮口から出血として排出されます。この出血が月経です。簡単にいうと、月経とは、このような「卵胞の発育→排卵→厚くなった子宮内膜の排出」という、女性ホルモンによる卵巣と子宮の働きによる出血のことです。はがれて薄くなった内膜は、次の排卵に向けてまた厚くなり、受精しなかったらまたはがれ落ちるというサイクルを、毎月繰り返しているのです。◎ 月経痛で困ったら?月経にともなう痛みは、人によって軽い人、強い人さまざまです。また同じ人でも、痛い月と痛くない月があったり、月経が始まったばかりの頃は痛みが強かったけれど、大人になるにつれて痛みが軽くなってくるケースや、逆に始めは痛くなかったけれど、年月が経つにつれて痛みが強くなるケースなどもあります。月経痛の原因として、ストレスや月経に対する不安・緊張などの精神的な要因、子宮内膜でつくられるホルモンの影響、子宮内膜症や子宮筋きんしゅ腫などの子宮・卵巣の病気によるものなどがあります。精神的な要因が強い場合は、ストレスを避けること、リラックスできるような気分転換の時間を持つことや、月経164第一章 〜思春期〜生理、つらくない?三井記念病院産婦人科 板岡奈央Doctor【子宮の断面図】

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