HUMAN +女と男のディクショナリー
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103◎ 元気で長生きするために、今から予防を女性の場合は閉へいけい経を過ぎると、血圧やコレステロール値が上昇し、糖尿病の合併も多くなることがわかっています。高血圧、高コレステロール血症、糖尿病は、将来の心しんきんこうそく筋梗塞や脳のうそっちゅう卒中の重大な危きけんいんし険因子といわれています。また閉経後、骨量も急激に低下し、将来は骨こつそしょうしょう粗鬆症から骨折をおこしやすくなることもわかっています。日本人女性の平均寿命は現在世界のなかでトップですが、健康寿命はそれほど長くないことが知られており、寝たきりになる期間が長いことを意味しています。女性の健康寿命を短くする大きな要因は骨折と脳卒中といわれています。更こうねんき年期障害があって産婦人科を受診する際には、血圧、骨こつりょうそくてい量測定やコレステロール、血糖などの検査も同時に行い、将来の心筋梗塞や脳卒中、骨折を予防する必要があります。◎ つらい更年期障害、治療はどうする?更年期障害の治療には、まずはカウンセリングがすすめられます。自分の悩みごとや家庭内の問題などを医師に相談することで、症状が改善するケースも少なくありません。しかし、カウンセリングだけでは不十分な場合に、薬を処方することになります。薬には漢方や抗不安薬、向精神薬、睡眠薬やホルモン補ほじゅう充療りょうほう法などがあります。漢方には多くの種類があるので、数種類試してみてもいいと思います。また、精神症状が強い場合には抗不安薬、向精神薬、睡眠薬などを処方することもあります。ホルモン補充療法は、低下したエストロゲンが更年期障害の大きな要因ですので、これを補う治療です。とくに顔のほてりとか、汗をかきやすいなどの血管運動神経症状を呈ていする場合には、効果がすぐれていると報告されています。ホルモン補充療法は更年期障害の改善以外にも、コレステロール低下、骨量の増加などのメリットもあります(105ページ参照)。一方で、一般的な副作用として、不正出血や乳房痛などがあり、重じゅうとく篤なものとしては若干ですが乳がんや静じょうみゃくけっせんそくせんしょう脈血栓塞栓症のリスクが上昇するともいわれており、ホルモン補充療法が使用できない場合もあります。ですので、治療を希望する場合にはかかりつけ医とよく相談して決める必要があります。 男性も更年期障害を理解して女性は、45歳頃から始まる更年期の時期に、急に怒りやすくなったり、イライラしやすくなります。男性はその状況が理解できず、意見の相違などから夫婦関係が悪くなることがしばしばあります。これは女性ホルモンの乱れが原因ですので、治療すれば改善します。パートナーが「更年期障害かな?」と思ったら、男性の理解と協力が必要です。いっしょに産婦人科を受診して医師の話を聞いてもらえれば、更年期障害に関してより理解が深まると思います。思 春 期青 年 期将来の妊娠のために妊娠・出産中 高 年 期For Men

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