HUMAN +女と男のディクショナリー
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101◎ 男性のED男性は加齢により、勃ぼっき起や射精の機能が衰えます。中高年男性のセックスレスの原因は、「妻が関心を失う」「自分が関心を失う」に次いで3位が「自分の性機能障害」です。この多くは勃起障害(ED)です。EDの原因は、まず陰いんけいどうみゃく茎動脈の動どうみゃくこうか脈硬化であり、糖尿病を含め多くの生活習慣病によるものです。また、降圧薬、向精神薬などの薬にも、性機能を低下させるものがあります。膀ぼうこう胱や前立腺などの手術も性機能障害をおこします。EDの多くには「勃起機能改善薬」が有効ですが、男性ホルモン低下を含めた性欲障害がベースにあると無効ですし、不安、緊張などの心理要因もあります。男性性機能障害に対応する医療機関は、泌ひにょうきか尿器科中心に増えてきましたので、相談してみるのもいいでしょう。◎ 女性の病気とホルモン療法の関係女性性機能は性器の血流など局所的な問題より、関係性のほうが大きく影響するなど、複雑であるともいえます。女性性機能への身体的問題としては、先に挙げたエストロゲン(女性ホルモン)の欠乏がもっとも大きいといえます。子しきゅうけい宮頸がんなど腟が短縮するような手術でも、卵巣切除などでおこるエストロゲン欠乏のほうが影響大といわれます。一般に子宮頸がんでは、エストロゲン療法が可能です。エストロゲン禁きんき忌の場合とは、ホルモン感受性の腫しゅよう瘍で、乳がん、子宮内膜がん(子宮体がん)の多くがこれに当たります。乳がん治療中・後の女性では、卵巣機能を抑制する薬物により、早発閉へいけい経の状態になります。この場合の性交痛には、ゼリー剤が唯一安全な対策となりますが、エストリオールなど、安全性の高いエストロゲン療法もあるので、かかりつけ医と相談する価値はあります。子宮体がんでは根治手術後のエストロゲン療法は再発リスクより、健康効果が高いということがわかってきました。しかしどんな場合も、まずホルモン補充やゼリー、というのは本末転倒です。優しい関係や愛撫など、性行為を楽しむことが女性の性的興奮には最重要です。思 春 期青 年 期将来の妊娠のために妊娠・出産中 高 年 期

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