HUMAN +女と男のディクショナリー
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◎ 閉経は人生の折り返し地点であり、チェックポイントです現代の日本人女性の平均寿命は約86歳で、世界一の長寿を誇っています。一方、女性のライフステージのうち、性成熟期と老年期の間には更こうねんき年期がありますが、それを規定するのは閉へいけい経です。閉経年齢は約50歳といわれていますから、日本人女性では人生の3分の1以上が閉経後ということになります。つまり、閉経は人生の折り返し地点なのです。この時期は加齢や閉経にともなうエストロゲンの低下により、心身の各所に変化がおきます。がんのリスクも上がりますし、生活習慣病も増えます。いつまでも変わらずに元気にありたいというのは万人の願いですが、残念ながら現実には歳を取ってしまいますから、若い頃に比べて自分が思っているよりも心身ともに変化しています。後半の人生を楽しく生きるために、一度この時期にヘルスチェックをして、メンテナンスをしておきましょう。◎お産じゃなくても産婦人科へ自分のからだがどういう状態なのかは、検査をしてみないとわかりません。中高年ではいわゆる高脂血症や骨こつそしょうしょう粗鬆症も増えてきますから、がん検診だけではなく、コレステロールや骨こつりょう量のチェックも重要です。もちろん人間ドッグなどでもいいですが、婦人科でも全身をチェックできます。「産婦人科はお産以来行ってない」という人も少なくないと思いますが、「産婦人科は女性のライフパートナー」ですから、女性の全身に気を配ることができるのです。一度だけでなく、定期的に診てもらうことも重要です。自分では気がつかない変化に気づいてもらえるからです。◎ 頼れる「かかりつけ医」を検診の結果によって注意すべきことが明らかになったり、治療が必要になったりした場合、病院を受診することになります。ずっと継続して相談できるところ、つまりかかりつけ医がいいのではないでしょうか。あなたの既きおうれき往歴や家族のこともわかっているかかりつけ医は、歌の文句ではありませんが、ナンバーワンでなくても、あなたにはオンリーワンのはずです。以心伝心、かゆいところに手が届くとまではいかなくても、最適な助言をしてくれるでしょう。インターネットからも多くの情報を得ることができますが、古かったり偏かたよった情報だったりと玉ぎょくせきこんこう石混交です。人間は個人によって状況が違いますから、ネットの情報はあなたに合った対応法でない可能性もあります。この意味でもかかりつけ医は頼りになるはずです。981第五章 〜中高年期〜人生後半の相談相手を持とう東京歯科大学市川総合病院産婦人科 髙松 潔Doctor

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