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Home > お知らせ(チメロサールフリー製剤の生産中止に伴う 今シーズンのインフルエンザワクチン接種について)

お知らせ

チメロサールフリー製剤の生産中止に伴う
今シーズンのインフルエンザワクチン接種について

会員各位


 妊婦のインフルエンザ罹患による重篤化を予防するためにインフルエンザワクチン接種にこれまで御尽力頂きありがとうございます。妊婦へのワクチンによる母子への感染予防効果と安全性は国内外の研究で報告されています。
 我が国のインフルエンザワクチンは防腐剤であるチメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)を含有するワクチンと含有していないワクチンの2種類があります。0.5ml製剤は一人用のために防腐剤は必要としませんが、二人用の1ml製剤には防腐剤が必要となります。しかし、今年度のインフルエンザワクチンはチメロサール含有のみとなります。これは、本年4月に発生した熊本地震により、熊本のワクチン製造企業において複数の建物および設備に被害が生じ、一定期間生産を中止したことなどから、今年度のインフルエンザワクチンの十分な供給が危ぶまれたため、他のメーカーは1ml製剤に統一し生産量を増産することにしたためです。0.5ml製剤よりロスの少ない1ml製剤を選択することでより多くのワクチンを生産することになりました。
 チメロサールが有機水銀であるために、妊婦はチメロサールフリーを選択する傾向がありました。しかし、産婦人科診療ガイドライン産科編2014 CQ102の解説には、「チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mlと極少量であり、胎児への影響はないとされている。懸念されていた自閉症との関連は最近否定された。したがって、エチル水銀(チメロサール)含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない。利用できる状況にあり、かつ妊婦が希望する場合にはチメロサールを含有していない製剤を接種するが、利用できない状況下(チメロサールを含有していない製剤入手まで時間がかかる)であり、かつ周囲でインフルエンザの流行がある場合にはエチル水銀(チメロサール)含有ワクチン接種を躊躇しない。」と記載されています。本年度も妊婦へのインフルエンザワクチンの接種をお願いします。

2016年8月1日

公益社団法人 日本産科婦人科学会
理事長 藤井 知行
周産期委員会委員長 竹田 省 

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