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お知らせ

平成26年9月9日

公益社団法人 日本産科婦人科学会


抗インフルエンザ薬「イナビルR (ラニナミビル)」の妊婦への投与について


 日本産科婦人科学会員ならびに日本産婦人科医会員のご協力ならびに厚労省の指導を得て、2012年ならびに2013年に「妊娠中に服用された抗インフルエンザ薬ラニナミビルの妊娠帰結に及ぼす影響」の調査が日本産科婦人科学会周産期委員会委員らにより実施されました。これら調査結果は流産/早産/胎児形態異常などの有害事象は増加しなかったことを示しましたので報告致します。

なお、この調査結果は論文化され、Pharmacoepidemiology and Drug Safetyに掲載受理され、2014年7月29日にOnline releaseされました。論文は以下URLより入手可能となっています:
http://onlinelibrary.wiley.com/journal/10.1002/(ISSN)1099-1557/earlyview)。
以下にこの論文の抄録を示しますので、ご参照下さい。

[目的]

新規に開発された抗インフルエンザ薬ラニナミビルを妊娠中に服用した妊婦の妊娠予後に関して評価する。

[方法]

2012年ならびに2013年のflu seasonにインフルエンザ治療としてラニナミビル投与を受けた妊婦112名の妊娠帰結に関して後方視的検討を実施した。

[結果]

17名が妊娠3-11週に、39名が12-21週に、46名が22-36週に、そして10名が37週以降にラニナミビル20-40mg (4名に20mg, 108名に40mg)の単回吸入投与を受けた。21週以前に投与を受けた56名中1名(1.8%)が12週未満流産を経験した。流産1名を除く111名全員が生児(単胎児111名)を得たが、9名(8.8%)は37週未満早産となった。児111名中、3名(2.7%)に形態異常が確認された(6週曝露児に内反位足、17週曝露児に第5多趾症、21週曝露児に口唇裂)。5名(4.5%)がSGAだった。11名(9.9%)は黄疸のために光線療法を、5名(4.5%、2名は呼吸窮迫症候群,3名は新生児一過性多呼吸)は一時的に呼吸補助を必要とした。しかし、治療を要する低血糖を示した児はいなかった。

[結論]

本研究は大規模研究ではなく、また対照群も設定していないが、妊娠中のラニナミビル服用は妊娠予後に悪影響は見られなかったことを示した。

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