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お知らせ

妊娠している、あるいは授乳中の婦人に対しての
鳥インフルエンザ(H7N9)感染に対する対応Q&A

平成25年4月18日
公益社団法人 日本産科婦人科学会

Q1: 鳥インフルエンザって?

A1: 鳥インフルエンザは鳥に感染するインフルエンザウイルス(A型)でおこる鳥類の感染症です。感染しても発症しない鳥類と発症する鳥類があります。ヒトには多くの場合、感染しません。しかし、家禽類(鶏、七面鳥、ウズラ)で集団感染が起こると高い病原性(感染した場合、重症化しやすい)を持つウイルス(H5型やH7型)に変化する場合があります。そのため、家禽類で集団感染が起こった場合には特別な警戒が必要とされています。

家禽類で起こったH5N1感染はこれまでに何度もヒトに感染し重症化の原因となりました。また、H7N2, H7N3,H7N7もこれまでにヒトへの感染が確認されていますが、いずれも家禽類で起こった集団感染と関連していました。

現在、中国で起こっているH7N9によるヒトへの感染は血液検査で判明しているだけでも63名います、うち14名が亡くなっています(2013年4月16日現在)。ヒトがどのようにして感染したか(どこでH7N9に出会ったか?鳥から?動物から?あるいはヒトから)がまだわかっていませんので、今後も感染者は増えると予想されています。

Q2:日本にもH7N9が入ってくる可能性がありますか?

A2: あります。野鳥などがウイルスを運んでくる、あるいは豚などの動物の輸入などにより、H7N9が国内に入ってくる可能性があります。中国での患者さんが、どのようにして感染したか(どこでH7N9に出会ったか?)が、まだわかっていません。これは感染源を断つための方法がわからないことを意味しています。そのため、これからも中国だけではなく近隣諸国(日本も)で感染者が増えると予想されています。

Q3: 感染予防、あるいは感染した場合の重症化予防は?

A3: H7N9用のワクチンはまだありません(開発中です)。妊娠している婦人ではより重症化しやすい可能性があるので、予防が大切です。

妊娠している女性は、野生動物及び家畜への接触を避けるべきでしょう。国内で鳥の感染が確認された場合は、動物園訪問も避けたほうがよいでしょう。また中国への渡航はできるだけ避けます。もし、公園や森林等で鳥(動物)の死骸に出会っても、近づいてはいけません。珍しい鳥(動物)だとつい触ってみたくなりますが、それは避けてください。保健所等に連絡しましょう。家禽類(鶏、七面鳥、ウズラ)であっても死骸には近づかないようにします。発見した場合、保健所等に連絡することをお勧めします。家禽類での集団感染(複数の死亡)がヒトへの感染の前兆となります。もちろん死亡した、あるいは病気の動物(鳥を含む)を食材として利用してはいけません。

外出後のうがいや手洗い(食事の準備時、食事前、トイレ後、動物の世話後など)を励行します。

Q4: 症状はどのようですか?

A4: 他のインフルエンザと同様に発熱、咳、だるい(倦怠感)などが初期症状です。重症化すると肺炎となり息苦しさ(息切れ)の症状が出ます。

Q5: 発熱があったら?

A5: マスクをしてできるだけ早く受診します。あらかじめ受診予定の病院(診療所)に電話で確認をしたほうがベターです。

インフルエンザ感染が確認(H7N9でなくとも)されたら、抗インフルエンザ薬をできるだけ早く服用します。現在利用できる抗インフルエンザ薬の多くが妊娠(授乳中)婦人にも安全に使用でき、重症化を防止します。

Q6: 肉(鶏肉、豚肉)を食べても大丈夫?

A6: よく加熱すれば安全です。

インフルエンザウイルスはよく調理した(すべての部分が70度以上になり、ピンクの部分がない、あるいはぐつぐつ煮る)食材中では感染力を失います。

Q7: 今後どのようなニュースに注意したらいいですか?

A7: 国内での感染者(H7N9の)発生、ヒトからヒトへの感染の確認(もし起こると急激に患者数が増えることにつながる可能性がある)などが、今後の動向を知るために重要なニュースです。

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