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お知らせ

お知らせ

2010年1月13日
社団法人 日本産科婦人科学会

本邦では新型インフルエンザによる妊婦死亡は現在までのところ認められませんが、まだまだ安心はできません。諸外国では妊婦は重症化しやすいことが報告されています。少数例の検討ですが、タミフル早期投与の有効性が強く示唆されました。
  米国カリフォルニア州からの報告(N Engl J Med 2010; 362: 27-35)です。
2009年4月23日〜同年8月11日間に米国カリフォルニア州では新型インフルエンザによる妊婦の入院94名(1st trimester 5名、2nd trimester 35名、 3rd trimester 54名)、褥婦(分娩後2週以内)の入院8名が確認された。うち22名(妊婦18名、褥婦4名)がICU入室となり、8名(妊婦6名、褥婦2名)が死亡した。これら8名中に症状出現後48時間以内にタミフル投与がなされた症例はなく、また6名は初期簡易検査でA型陰性であった。症状出現後48時間以内にタミフル投与を受けた妊婦に比して、タミフル投与開始が遅れた妊婦では4.3倍ICU入室・死亡の危険が高いという結果だった。

中国からの情報(中国政府ホームページ、2009年12月7日)です。
中国は中国での重症例4,328例中、妊婦が占める割合は7.5%であり、死亡者総数326名中妊婦が占める割合は13.7%と報告している。

このように本邦以外では妊婦は重症化しやすく死亡しやすいことが明らかです。簡易検査の偽陰性率が高いことも報告されています。簡易検査結果いかんにかかわらず、症状等により新型インフルエンザが疑われる場合には、速やかな抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)投与が勧められます。また、新型インフルエンザワクチン接種推進も重症化防止のために勧められます。
 日本におけるミステリー(日本の妊婦は重症化しにくい? 2010年1月5日現在で、重症化し入院した妊婦は55名、うち死亡者は0名、2010年1月6日厚労省発表)は、早期タミフル投与や文化(手洗い、靴を脱いで部屋に入る、入浴等の生活習慣や医師へのアクセスの容易さ等)の違いで説明される日が来るかもしれません。

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