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お知らせ

★平成21年6月19日改訂:青文字部分が今回改訂された箇所になります。

妊婦もしくは褥婦に対しての新型インフルエンザ感染(H1N1)に対する対応
Q&A (医療関係者対象)

Q1: 妊婦は非妊婦に比して、新型インフルエンザに罹患した場合、重症化しやすいのでしょうか?
A1: 季節性インフルエンザに関しては、心肺機能悪化のために入院を必要とする率が高くなることが報告されています。肺炎などの二次感染を合併し重症化すると胎児機能不全を引きおこすことがあります。新型インフルエンザに関してはまだデータが不十分ですが、季節性インフルエンザと同様であると推定されています。

Q2: インフルエンザ様症状が出現した場合の対応についてあらかじめ妊婦と相談しておいたほうがいいのでしょうか? 
A2: もし、インフルエンザ様症状が出現した場合には、かかりつけ産婦人科医を直接受診するのではなく、地域の一般病院へ受診するよう、あらかじめ指導しておきます。これは妊婦から妊婦への感染防止という観点から重要な指導となります。

Q3: 妊婦が38℃以上の発熱と急性呼吸器症状を訴えた場合、どのように対応すればよいでしょうか?
A3: 産婦人科への直接受診は避けさせ、地域の一般病院へあらかじめ電話をしての受診を勧めます。一般病院からの問い合わせには、必要に応じて当該妊婦の医療情報について提供します。

Q4: 妊婦に新型インフルエンザ感染が確認された場合の対応(治療)はどうしたらいいでしょうか?
A4: 米国では抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)の投与が勧められています。本邦においても患者に説明同意のうえ、それらの投与が勧められます。

Q5: 妊婦が新型インフルエンザ患者と濃厚接触した場合の対応はどうしたらいいでしょうか?
A5: 米国では抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)の予防投与が勧められています。本邦においても患者に説明同意のうえ、それらの予防投与が勧められます。

Q6: 抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)は胎児に大きな異常を引き起こすことはないのでしょうか?
A6: 2007年の米国疾病予防局ガイドラインには「抗インフルエンザ薬を投与された妊婦および出生した児に有害事象の報告はない」との記載があります。

Q7: 抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)の予防投与(インフルエンザ発症前)と治療投与(インフルエンザ発症後)で投与量や投与期間に違いがあるのでしょうか?
A7: 米国疾病予防局の推奨(http://www.cdc.gov/h1n1flu/recommendations.htm)では以下のようになっていますので、本邦妊婦の場合にも同様な投与方法が推奨されます。
1. タミフルの場合
予防投与:75mg錠 1日1錠(計75mg)、 治療のための投与:75mg錠 1日2回(計150mg)5日間
なお、本邦の2008年Drugs in Japanによれば、治療には上記量を5日間投与、予防には上記量を7日~10日間投与となっています。
2. リレンザの場合
予防投与:10mgを1日1回吸入(計10mg)、治療のための投与:10mgを1日2回吸入(計20mg)
なお、本邦の2008年Drugs in Japanによれば、治療には上記量を5日間吸入、予防には上記量を10日間吸入となっています。

Q8: 予防投与の場合、予防効果はどの程度持続するのでしょうか?
A8: タミフル、リレンザともに2008年Drugs in Japanによれば、これらを連続して服用している期間のみ予防効果ありとされています。

Q9: 予防投与した場合、健康保険は適応されるのでしょうか?
A9: 予防投与は原則として自己負担となりますが、自治体の判断で自己負担分が公費負担となる場合があります。

Q10: 抗ウィルス剤を服用しながら授乳することは可能でしょうか?
A10: 母乳自体による新型インフルエンザ感染の可能性は現在のところ知られていません。季節性インフルエンザでは母乳感染は極めてまれです。授乳時に抗インフルエンザ薬を投与する場合には、薬剤の児への潜在的リスクと母乳栄養による利益を考慮した上で患者と相談の上、決定して下さい。なお、米国疾病予防局の推奨では抗ウィルス剤を服用しながら児に授乳することは可能であるとされています。同時に児への感染リスクを最小限にするため頻繁に手洗いしたりマスクをつけるなどの処置を必要とします。母児分離を行なうべきとの勧告は今のところなされていません。

平成21年619

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