(19MAY2006)

日本産科婦人科学会会告「XY精子選別におけるパーコール使用の安全性に
対する見解」の削除について

 日本産科婦人科学会は,重篤な伴性劣性遺伝性疾患の回避に限ってXY精子選別におけるパーコール使用を認めてきたが(会告38巻11号),その安全性が確立されていないとの理由から,平成6年8月にはXY精子の選別に対しパーコールの使用を認めないとの立場をとるに至った(会告46巻8号).しかし,現実的には国内外の多くの施設でヒト精子の洗浄濃縮にパーコールが使用されており,また本製品の使用が原因で重篤な副作用が発生したという報告もなされていない.これらの現状を踏まえて,本会では「XY精子選別におけるパーコール使用の安全性に関する見解」を会告から削除することとする.なお,ヒト精子調整におけるパーコールの使用は「医薬品以外の製品の目的外使用」に相当し,十分なインフォームドコンセントを得たうえでの使用は医師の裁量権の範疇に属する問題であり,今回の会告削除によって本会がパーコールの目的外使用を容認するものではないことを付言する.

 

(平成18年4月発表、理事長 武谷雄二、倫理委員会委員長 吉村泰典)